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目に見えない「景気」目に見える形で新政策を示さなければ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 会社幹部に「ここは?」と問われた部下が「景気の底だと思います」と答える。その直後、高い壁に囲まれた空間で床がせり上がる

 数カ月前にテレビで流れたCMの一コマだ。目に見えない「景気」を視覚化した演出は面白く、「底が上がってきました」との結末に思わず希望を感じ、現実の景気回復を願った人もいただろう

 その景気が底を打った時点を示す「景気の谷」を、内閣府が2009年3月と判定した(7日付朝刊)。戦後13回の景気後退の中で落ち込みは最も大きく、リーマンショックの「谷」は相当深かった

 09年の県内も観光客数の前年割れが続き、地価の回復が止まった。主要企業の決算は多くが減収を強いられ、成長を続けた携帯電話販売事業者の売上高も10%以上減少した(帝国データバンク沖縄支店調べ)

 景気後退期間が過去平均並みだったことを幸いに後はV字回復に向けて活発な経済活動を期待したい。輸出依存から脱した内需拡大や冷え込む欧州経済の悪影響をどう克服するかが問われる

 選挙目当てで首をすげ替え、支持率というこちらの「底」から一応脱した民主党は景気浮揚にどう道筋を付けるのだろうか。普天間問題しかり、国民に寄り添い、目に見える形で新政策を示さなければ政治の「谷」からはい上がることはできない。(上間正敦)

大弦小弦 沖縄タイムス 2010年6月9日 
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