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政治と人民との隔たりは大きくなるばかり「何かが変わる」思いは砕かれ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 政権交代って何だっけ。きのう、61人目の内閣総理大臣を決める「政治ショー」を見ていて強い違和感をおぼえた

 言行一致とはほど遠いこの8カ月に不満を抱く有権者の信は問われず、所属する政党の国会議員のみの判断で新代表が決まり、衆参両院を通った。通称「表紙のすげ替え」

 こうした対応を繰り返していたかつての政権政党の責任者が「衆院解散が常道」と唱える滑稽(こっけい)さまで。昨夏の衆院選後、県民の多くはかつてないほど政治を身近に感じた。「何かが変わる」という大きな期待感を携え。だが、その思いは砕かれ、反動するように政治への信頼が大きく揺らいでいるのが今だ

 かつて、古代中国には「堯舜(ぎょうしゅん)の民」と呼ばれる人々が暮らし、太平を共有した。堯と舜という徳を持つ2人の為政者が現れ、「民が政治を感じない政治」を施したという

 ある老人は腹鼓を打ち、大地を足で踏み鳴らし、平和の世への気持ちを歌に込めた。その様が鼓腹撃壌(こふくげきじょう)という四字熟語にもなった

 民主党は次期参院選の政権公約から「コンクリートから人へ」の理念を削除するという。辺野古の豊かな海を埋め立て、巨大な塊を造るための地ならしか。新政権のご祝儀相場で難局を乗り切る従来手法と同じ魂胆であれば、政治と人民との隔たりは大きくなるばかりだ。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年6月5日 
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