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いつのころからか、正月の華やかなにぎわいが喧噪に変わった・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 空気は少し冷たく感じたが、降り注ぐ日差しは暖かだった。ことしの元日は心地よい天気に恵まれた。皆さんはどう過ごされただろうか

 いつのころからか、正月の華やかなにぎわいが喧噪(けんそう)に変わった。幼いころ、新年のあいさつに、親と一緒に親類の家々をまわった時間はゆっくりと流れていたように思う。街には、大晦日(おおみそか)までの行く年と元日からの来る年の確かな変化があった

 今でも地方には、独自の習わしが残っていてゆったりと正月の時が刻まれる。しかし、市街地では、1月1日が12月31日の翌日でしかないような、普段と変わらぬ日々の続きでしかないような、妙な気分がある

 歳末セールが、1日で初春セールに変わるめまぐるしさ。正月のめでたさや新年の決心も中途半端になる。年中、あくせくし区切りのない生活で、ゆとりを失ってはいまいか、自問する

 本紙元日号に掲載された半藤一利さんと沢地久枝さんの対談で、半藤さんは、日本は40年周期で繁栄と衰退を繰り返していると言い、今は「滅びの40年」の15年余り経た時期だという

 このまま落ち続けることは望まない。毎日がせわしく余裕を失った世相は、人の心も強張(こわば)る。きょうは「仕事始め」。新年を機に1年単位でなく、10年、20年先を見据え、立ち止まり考えることも必要だろう。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月4日 
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