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「普天間飛行場」一つの答えを押しつけ、自由な発想の芽を摘む・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 勤務地の東京でおととい、初雪が観測された。底冷えする寒さはつらいものの、雪と聞くと、なぜか心が躍る

 雪といえば、だいぶ昔、北国の小学校であったテストをめぐる有名な逸話を思い出す。「雪が解けたら何になる?」。ある児童が「春が来る」とユニークな答えを書いたが、不正解にされてしまう。「水」が正解だったからだ

 全国紙のコラムなどで紹介されると、感性豊かな名答には、多くの共感の声が寄せられたという。一方で、一つの答えを押しつけ、自由な発想の芽を摘む、画一的な教育の実態も浮き彫りにされた

 米ソの冷戦が終わった1980年代後半。先のテスト風にすれば、「(米ソが)雪解けしたら何がくる?」との問いに、沖縄の人は期待も込めて「平和の配当」と書いた。ところが、日米両政府は不正解にしてしまった

 基地が偏在する矛盾には目を背ける一方で、北朝鮮や中国の脅威を唱え、「沖縄基地は不変」という答えを押しつけてきた。以来、米軍絡みの事件事故は後を絶たず、県民にとっては長い冬が続く

 普天間飛行場の新たな移設先を探す作業が進んでいる。今度こそは、県民が春の到来を実感できるだろうか。「現行案をほごにすれば米国が怒る」。水を差す声も消えぬ中、鳩山首相には、正しい答えを出してもらうしかない。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月14日 
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