SSブログ

県民の平穏な生活を日々脅かし、SOSの数を増やすだけ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 車で北中城村石平の国道を北上すると、右手の小高い丘に巨大な日米国旗が姿をあらわす。在沖米四軍調整官事務所のある施設部隊が毎朝、決まった時刻に掲揚する

 日によって掲げる旗の大きさは異なる。日曜や米国の公休日は大、平日には中、天気の悪い日は小が原則という。さらに、米本国内で惨事や要人の訃(ふ)報(ほう)があれば、米国旗は半旗にされる

 青天の下ではためく両旗は、日米の強い協力関係をアピールしているように映るが、相互信頼関係を崩壊させかねない日米地位協定の問題に対する政府反応は鈍いままだ

 読谷村のひき逃げ事件では、発生直後から起訴後の対応まで、腰がひけて生ぬるかった印象がぬぐえない。三党連立政権は同協定の改定を提起することで合意したはずだが、具体的な対米交渉のきざしも見えてこない

 駐留米軍の権益確保に躍起だった政権は代わった。協定締結から50年。改定要求が関係を損ねるとの近視眼的発想をやめ、合理的な考えを相手に主張することだ。根っこは普天間飛行場の移設問題と通じる

 米国旗掲揚法は星条旗を逆さに掲げることを禁じているが、国民の命や財産への危機を伝える場合はそれを許されている。協定を放置することは県民の平穏な生活を日々脅かし、SOSの数を増やすだけである。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月16日 
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。