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どこもかしこも閉め出され、子どもたちの行き場は家の中に向かう・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 学校のグラウンドや空き地、家の前の通り…どこにもあったキャッチボールを楽しむ光景を見る機会がめっきり減った。放課後のグラウンドは閉ざされ、開発で空き地は姿を消し、乗用車の増加で道にも飛び出せない

 日本公園緑地協会の調査によると、全国の政令都市や東京23区の公園のうち6割が「安全確保」などを理由にキャッチボールの全面禁止や制限を設けているという

 どこもかしこも閉め出され、子どもたちの行き場は家の中に向かう。外で遊ぶ時間は親の世代の半分となり、友だちをつくる機会も失われる

 キャッチボールの良さは野球がうまくなるだけではない。相手に合わせ、捕球しやすいように緩急分け、胸めがける。外せば「ごめん」と声掛け合う。白球一つとグローブさえあれば、思い合う心も育つ

 野球少年であれば、その積み重ねがチームの和につながる。嘉手納高校と興南高校のセンバツ大会出場の報に、思わず「シタイ!」とひざをたたく。彼ら一人一人も親やきょうだいと始めたキャッチボールが頂点をめざすきっかけだったろう

 今年は春から縁起がいい。古里の球児の一挙手一投足に目を凝らしつつ、子どもたちの外遊びの大切さも考えたい。全国では「キャッチボール禁止」見直しの動きも芽生え始めているという。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月30日 
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