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草木が生い茂る「弥生」旅立ちと出会いの季節・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 アイスクリームがおいしい。扇風機の風は心地よい。半袖も気持ちいい―。珍しく雨も寒さもない2月の、月末の記録的な暑さを身体で存分に「観測」した

 振り返れば正月は久々に寒く、初詣では着物姿の女性が心なしか目に付いた。野菜をたっぷり取る手軽な鍋の回数が増やせると喜んだのに、空振りに終わりそうな3月に突入した

 一抹の不安を抱える旅立ちと、心躍るワクワクした出会いの季節でもある。就職や進学、転勤などで家を離れる人なら、なおさらその思いは強いだろう

 しかし、現実は3月の美しい異名「夢見月」をたっぷりと実感するには程遠い。沖縄は消費者物価指数の上昇率が全国一。日本銀行那覇支店の分析をみると、所得の低さや離島県、価格競争力の弱さなどが透けて見える

 ちまたであふれる食料や光熱・水道費などを切り詰める生活防衛策を駆使することさえ難しいぎりぎりの生活。ばらまきだと批判された定額給付金も成立が決まってしまえば生活費の足しにはなる、と冷ややかに受け止められそうだ

 公然と言われ始めた「麻生降ろし」に、散々言われ続けている解散総選挙。草木が生い茂る「弥生」は迎えたが、政治・政策が勢いよく生い茂る日は来るのだろうか。少なくとも「春惜月」のように惜しまれることはないはず。(与那嶺一枝)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年3月1日 
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