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「背に腹は代えられぬ」断水は自然災害と同じ。造成依頼は緊急避難的措置・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 差し迫った事態で小さなことには構ってはおれない、という意味の慣用句に「背に腹は代えられぬ」がある。仲村三雄座間味村長の立場がまさにそれに近いと思う

 渇水で座間味島は今も制限給水が続く。一方で観光客は増え、水需要は増す。ダム建設で対応したいが、厳しい財政事情がそれを許さない。首長の責務である住民生活安定のため、自衛隊に援助を求めることにした

 仲村村長が陸自に座間味島への貯水池造成依頼を決めた思いは想像に難くない。自衛隊法100条の1「土木工事等の受託」が根拠で「訓練の目的に適合する場合」が条件とされている

 工事をすぐに「宣撫工作だ」と、決めつけるつもりはないが、素朴な疑問として自衛隊の仕事って何なんだろうと考えてしまう。民生支援の名の下に活動範囲は広がるばかりだ

 水不足への対応はインフラ整備に属する。その対処は村だけでなく、国や県がしっかりと責任を持つべきなのは言うまでもない。今回、離島の渇水対策を怠ってきたつけが回ってきたとの見方もできる

 本紙の取材に仲村村長は「断水は自然災害と同じ。造成依頼は緊急避難的措置」と答えている。だったらなおさら国、県の出番だ。自衛隊もいろいろ詮索されるのは迷惑だろう。村長ばかりに苦しい選択を強いてはならないはずだ。(崎浜秀也)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年3月16日 
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