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お金では測れない心の満足度「体感年収」生き方も見直しが迫られている・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「体感年収」なる言葉が「アエラ」(3月9日号)に載っていた。先の見えない不況で年収アップは期待できない。ならば発想を変えて、お金では測れない心の満足度を上げようという考え方だ

 例えば残業が減れば、趣味や勉強など好きなことに時間を使えるようになる。早めに帰宅すれば、家族と夕食のテーブルを囲むことができる。地域社会に目を向けるきっかけになるかもしれない

 かつて、堺屋太一氏が著書「知価革命」で工業社会から知価社会への移行を予見した。確かにこの20年ほどの間にIT化は急速に進み、社会は一変した。ビジネスの世界も、コンピューターを駆使したソフト産業が台頭してきた

 一方で知価社会はめまぐるしい変化とスピードで多くの既成観念も変えてしまったように思う。効率は極限まで突き詰められ、限りないコストの削減は生産現場の空洞化や、非正規社員の増大をもたらした

 「この危機は文明の転換期」という見方もあるようだ。効率やお金に偏重した社会のあり方や個人の生き方も見直しが迫られているのだろうか。考えさせられる

 世界不況を招いた米金融危機もある意味で知価の暴走だった。本来なら豊かさをもたらす道具も使い方を誤ると危うい。残業を減らし、豊かな生き方についてじっくり考えてみたい。(久高将己)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年3月10日 
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