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「さんしんの日」弦の太さが男声の調弦に都合のいいようにできている・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 三線という楽器は琉球王朝時代から男声に合わせて作られている。弦の太さが男声の調弦に都合のいいようにできている

 男声と女声の高さは一般的に1オクターブ違う。男女が合唱しようとすると不都合が生じる。女声に合わせて1オクターブ上の調弦をしようとすると張力に弦が耐えられないからだ。戦後、女性愛好家が増えて表面化した現象である

 現状は女性は男声の調弦を低めにして、その1オクターブ上の音域で歌っている。こうした不都合を解消しようと新しい三線を考案した人がいる。県立芸大で長唄を教える大塚拜子教授である

 といっても弦を取り換えるだけだが、それだけでもこれまでできなかった改善策なのである。「さんしんの日特集」(3日付16・17面)では、ほかにも工夫をこらした三線が紹介されている。気持ちよく歌いたい一心が伝わってくる

 言葉は意味を求め、音は意味を溶かす―。沖縄タイムス芸術選賞の文学(詩)で大賞を受けた詩人で古典音楽家、勝連繁雄さんの言葉である。文学と音楽を共に極めた人ならではの実感だろう

 意味を溶かすというのは、消すということではない。コーヒーに砂糖を入れるようにまんべんなく行き渡らせることだと解釈したい。きょうは「さんしんの日」。人と音楽の関係を考えてみたい。(真久田巧)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年3月4日 
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