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予算が脹らむ社会保障、貧困社会に入った今、「新しい社会システムをつくる」責任がある・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 中流社会にどっぷり漬かってきた団塊世代。貧困社会に入った今、消費社会研究家の三浦展さんは「中流社会を崩壊させる世代」でもあるから「新しい社会システムをつくる」責任があると手厳しい(『団塊世代の戦後史』)

 今月末に定年退職する那覇市の団塊職員ら有志は、生活保護を申請してから保護費を受け取るまでの「つなぎ資金」として、困窮者へ一時的にお金を貸し付ける基金をつくった。昨年の宜野湾市に続くものだ

 ほぼ40年の公務員生活で、いまの制度のすき間を痛感したのが生活保護だったに違いない。目の前にきょうのお昼代に困る人がいたとしても、保護費をもらうまでに2週間~1カ月もかかるのだから

 裏を返せば、退職記念のささやかな志は制度の欠陥を端的に示す苦肉の策で、緊急避難的だ。この動きが広がれば抜本的な制度改正の必要性も証明される

 生活保護は、これまでも家電の購入や貯蓄などが厳しく制限され、地域性や今の時代に乗り遅れた、がんじがらめの制度だという指摘がある。今後、景気が回復しても受給者の減少は見通せない

 生きるための最後の砦だからこそ、現実社会に合う制度と予算が必要になる社会保障。三浦さんがいう「新しいシステムをつくる」パワーアップした団塊世代の登場を期待したい。(与那嶺一枝)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年3月15日 
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