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「略奪文化財」マハトマ・ガンジーの遺品はインドに・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 県外の美術館や博物館で、紅型や壺屋焼など沖縄の一級の工芸品を目にする機会は意外と多い。県外の作家が「影響を受けた」などという解説文にあらためて素晴らしさを認識すると同時に、複雑な気持ちになることもある

 それが略奪品だとしたら、なおさら取り戻したくなるだろう。フランスのデザイナー、イブ・サンローランさんの遺品として競売に出されたウサギとネズミのブロンズ像の行方が気掛かりだ

 像2点は、第2次アヘン戦争で英仏連合軍が約150年前に中国から奪ったもの。39億円で落札した中国人男性は、流出した文化財を取り戻す運動をしており、代金の支払いを拒否。未払いなら、出品者が自宅で保管し続ける意向といわれる

 一方、インド政府が競売への出品中止などを働き掛けた、建国の父マハトマ・ガンジーのまん丸眼鏡やサンダルなどの遺品。こちらは、インド人実業家が落札、政府に寄贈する意向だ

 英国やフランスなどの美術館・博物館の見応えは圧倒的な収蔵品の数々。その中には、裏腹に「略奪品」と言いたくなる外国の文化財も含まれている

 文化が武力で奪われたり、取り戻すために巨額のカネが必要となったりする現実。武力やお金がなくても、その土地の人々の誇りある手で、守りはぐくむ枠組みがつくれないだろうか。(与那嶺一枝)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年3月8日 
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