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「この子たちを忘れないで」見ようとしないと見えない現実がある・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「数年前からあるものを探しているのですが、見つからない」と書かれた声欄の投書にはっとした。差出人は養護学校(特別支援学校)に通う息子がいる保護者

 この時期、大型スーパーの新入学コーナーは、ランドセルなどを買い求める客でにぎわう。売り場には近隣の小学校名が張り出され「入学おめでとう」と祝福する。しかしそこに養護学校の文字を探すことができない、という

 スーパーへ行くたびに切なくなったのだろう。「この子たちを忘れないで」とあった。養護学校名がなかったのは、単純に気が回らなかったからだと思うが、その立場に立たなければ、たぶん気が付かない

 目の不自由な人たちの横断を助ける音の出る信号機について、最近知ったことがある。これまで何度も聞いていた「カッコー」と「ピヨ」の違いだ

 交差点では交通量の多い主要道路が「カッコー」、クロスする従道路は「ピヨ」で区別しているそう。歩道のこちら側が「ピヨ」と鳴くと、向こう側は「ピヨピヨ」と応える仕組みもある

 なるほど、と面白がって音響信号機を探した。すると今度は数の少なさに気付いた。信号機全体に占める割合は低い。近隣住民の理解が必要なこともあって、音は夜になると止められるのだという。見ようとしないと見えない現実がある。(森田美奈子)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年3月6日 
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