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「さもしい」対米追従こそ「国益」米国の言いなり・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「ただ一人の人間の命は、この地球上で一番豊かな人間の全財産よりも百万倍も価値がある」。キューバ革命の英雄、故チェ・ゲバラの有名な演説の一節にある

 ゲバラの言葉を普遍の真理だと信じたいが、日米両政府にとっては、「例外」もあるらしい。昨年末、金武町伊芸区で起きた流弾事件をめぐる一連の対応を見ているとそう疑いたくなる

 住民地域の近くで、実弾射撃訓練をしたという状況証拠に加え、民間地で見つかった金属片が米軍の弾丸と一致した物的証拠。そこから出された米軍の「訓練とは関係がない」との結論をだれが納得できよう

 それ以上に首をかしげるのは、日本政府の姿勢だ。外務省や防衛省も実弾訓練の中止はおろか、徹底した真相究明を米側に求めることさえ、腰が引けた対応ぶりが目につく

 ゲバラは生前、来日して訪れた広島原爆資料館で被害の実態を知ってこう嘆いた。「(日本は)こんなひどいことをされても、米国の言いなりになるのか」。対米追従こそ「国益」だと信じる日本政府の姿勢への痛烈な批判だった

 麻生太郎首相の「迷言集」から言葉を借りて言いたい。他国に遠慮し、自国民の命を軽視するのは「さもしい」行為であり、国民の命を守ることを最優先するのが主権国家としての「矜持」というものではありませんか。(稲嶺幸弘)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年3月5日 
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