SSブログ

精神の復興こそ真の復興だとの理念で創設された「沖展」・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 60年も経つと歴史になる。同時に課題も出てくる。あらゆる組織や事業の常だろう。その意味で「沖展」も例外ではない

 毎年のように指摘されているのが若手の参加が少ないという問題。どんな組織でも常に新陳代謝は必要で新しい血の注入なくして活性化はあり得ない。特に“沖展の顔”を自負してきた絵画の部に現代美術と呼べる作品が少ないのだ

 若い人たちにそっぽを向かれているのだろうか。そのあたりの問題をきょうから文化面で「カンカンガクガク沖展」と銘打って取り上げてみた。県立芸大生らの目は意外なことを教えてくれる

 春の風物詩といわれるようにお祭り気分も必要だが、普及・啓蒙の時代は終わりを告げて久しい。絵画教室などから入選する人がいる一方で今回、版画で奨励賞、絵画で入選の保志門繁さん(77)のような玄人はだしの人もいるのだ

 ビジネス社会と直結しているグラフィックデザインの部では、沖展賞に輝いた幸地のぞみさんら専門学校生など若手の台頭が明るい材料を提供している。その空気を全体に広げる必要があろう

 あすの食卓も危うい戦後の荒廃のなか、精神の復興こそ真の復興だとの理念で創設された沖展。運営は会員の自主性に委ねられているのが特徴だ。ゆえに内部からの改革が望まれている。5日まで。(真久田巧)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月1日 
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。