「若いうちはたくさん失敗しろ」仕事に慣れるのに必死・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]
先日、本紙の過去の縮刷版をめくっていたら、新人時代に書いた記事を見つけた。他紙に1面トップで抜かれ、後追い取材をして夕刊に突っ込んだ記事だ
早朝、デスクからの電話でたたき起こされ、必死の思いで関係者宅に電話をかけまくった。二日酔いの頭を振りながら、迫る締め切り時間。出先から記事を出し終えるとヘトヘトになった当時のことを思い出した
惨めな気分で会社に上がると、先輩がこんな言葉を掛け慰めてくれた。「若いうちはたくさん失敗しろ」。その言葉に甘え、写真を撮り損なったり、人名を間違えて訂正を出したりと、たくさんの失敗をさせてもらった
この春、社会人の仲間入りをした皆さんは、希望に胸を膨らませている頃だろうか。しばらくは、仕事に慣れるのに必死かもしれない。いずれ、失敗をして上司にどやされ、苦い酒に涙を落とす日もあるだろう
テキパキと仕事をこなす頼もしい隣の先輩だって、新人時代は壁にぶつかり悩んだはずだ。強面のあの上司だって自信をなくし、出社するのが嫌になった経験があるに違いない
いまだ「若いうち」だと思い込み、失敗を繰り返す身なので、先輩のあの「言葉」を言う資格はない。でも、これだけは言える。「辛く、ほろ苦い失敗の思い出ほど、いずれ最高の酒の肴になる」(稲嶺幸弘)
大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月9日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
早朝、デスクからの電話でたたき起こされ、必死の思いで関係者宅に電話をかけまくった。二日酔いの頭を振りながら、迫る締め切り時間。出先から記事を出し終えるとヘトヘトになった当時のことを思い出した
惨めな気分で会社に上がると、先輩がこんな言葉を掛け慰めてくれた。「若いうちはたくさん失敗しろ」。その言葉に甘え、写真を撮り損なったり、人名を間違えて訂正を出したりと、たくさんの失敗をさせてもらった
この春、社会人の仲間入りをした皆さんは、希望に胸を膨らませている頃だろうか。しばらくは、仕事に慣れるのに必死かもしれない。いずれ、失敗をして上司にどやされ、苦い酒に涙を落とす日もあるだろう
テキパキと仕事をこなす頼もしい隣の先輩だって、新人時代は壁にぶつかり悩んだはずだ。強面のあの上司だって自信をなくし、出社するのが嫌になった経験があるに違いない
いまだ「若いうち」だと思い込み、失敗を繰り返す身なので、先輩のあの「言葉」を言う資格はない。でも、これだけは言える。「辛く、ほろ苦い失敗の思い出ほど、いずれ最高の酒の肴になる」(稲嶺幸弘)
大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月9日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge