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「私学の独自性」一人はみんなのために、みんなは一人のために・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「一人はみんなのために、みんなは一人のために」。この言葉を教えてくれたのは小学校6年の担任教諭だったと記憶している

 協調心の必要性もさることながら、困っている人がいたら、みんなで助けて、励ましてあげるのだよと。そんな思いやりの心を持つことの大切さを言葉に込めて伝えたかったのだと思う

 長崎県の私立高校が1月の入試で、がんを患う中3女子生徒の受験を断ったというニュース(朝日新聞3月30日付朝刊)に、やりきれない気持ちになった。一人はみんなのために涙をのめ、ということなのか

 生徒側が体調面の不安から、個室での受験を希望したが、校長は「(試験で)教室が足りず、個室を用意することができない。受験を控えてほしい」と回答。生徒は泣く泣く受験をあきらめたという

 校長は「批判もあると思うが、私たちが教育したい人、できる人を選抜したい。それが私学の独自性」と語ったという。だが、生徒のハンディを理由に門前払いする学校が、何を教育するというのだろう

 その生徒は別の私立と公立の2校を受験し、ともに合格。両校とも試験では別室を用意したという。今ごろ、高校生活を控え、希望に胸を膨らませているはずだ。「みんなは一人のために…」。顔もおぼろな「恩師」の言葉をかみしめている。(稲嶺幸弘)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月2日 
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