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「ファイナルアンサー」大人のエゴから子供たちが犠牲となる過酷な環境・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 アカデミー賞の作品賞など、8部門を受賞した映画「スラムドッグ$ミリオネア」を見た。インドのスラム街育ちの無学な青年が「ある目的」のためクイズ番組に出演し、過酷な生き方の中で得た知識で回答していく

 作品の中で、孤児となった少年たちが集められ、仕事として物ごいを強いられる場面があった。無理やり体に障害を負わされ、街角に立たされる子の姿もあった

 2年ほど前訪れた中国・上海でコピー商品や安っぽいおもちゃを売りつける小学生くらいの子供たちに、しつこくつきまとわれた。ガイドに尋ねると、小声で「ほとんど田舎の方からさらわれたり、売られた子供たち」と教えてくれた

 スケートボードに体を預け、物ごいする片足のない人もいた。「切られたんでしょうね。同情を引くために」。ガイドは苦々しそうに話した。その場面と映画がオーバーラップした

 映画の舞台となったインドや中国で見せられた現状は、貧困がその根底にあるだろう。では、経済的に豊かといわれる日本の子供たちを取り巻く環境は果たして平和だと言い切れるだろうか

 親からの虐待、殺人といった凶悪犯罪、性的被害など、大人のエゴから子供たちが犠牲となる事件は枚挙にいとまがない。この現状が「ファイナルアンサー」であってはならない。(船越三樹)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月24日 
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