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親の生活苦、家計が苦しい生徒の増加「子どもの貧困」につながって・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「ひもじさが続くと、つばが出て止まらなくなるんですよ。分かりますか?」。その女子高生は、タオルで口元を押さえ授業に出た

 昼食時間には、弁当を食べる同級生から離れて図書館で過ごした。食事は一日一食。禁止されていたアルバイト先で出る夕食のみ。バイト代は家庭の生活費に消えた。「豊かな時代」に、毎日のご飯に欠く高校生の存在は想像を絶した

 最近再び、お昼時間に弁当を我慢して、図書館などで過ごす生徒がいるという話を立て続けに聞いた。家計が苦しい生徒の増加は、授業料減免申請が過去最多の6238人になったことにも現れている(2008年度、12月時点)

 申請の増加に伴い、予算も年々増えて約4億1800万円。それでも全額免除には至らず半額だけの生徒が急増した。授業料未納が理由の出席停止も300人(07年度)と多く「漏れ」がないか心配だ

 先の女性が置かれた状況は、当時の同級生も先生も気付かなかったらしい。精いっぱい高校時代を生き抜き、その後も努力する姿は力強いが、同時に「知らない側」にいた己の浅はかさも身に染みる

 身近に昼食を取ってない子はいないだろうか。親の生活苦が「子どもの貧困」につながって、物心に負担を強いている今の社会。私たち大人が、やるべきことは山積している。(与那嶺一枝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月19日 
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