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要注意「死にハブにかまれた」欲深く手を突っ込んでくる・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 死んだハブにかまれた人を知っている。四十数年前、本部町は八重岳のふもとで500メートルほど離れた隣のおやじさんのこと

 働き者だが飲んべえという、ごく普通のおじさんだ。ある日、畑で大きなハブを仕留めた。約束通り車が通る三差路の、あえて踏み固められた場所を掘って埋めた。執念深いハブが生き返らないよう周到に行う儀式のようなもの

 ところがおやじさん、晩酌が過ぎてしまい気持ちも大きくなってひらめいた。あの立派なハブの皮をベルトにできないものかと。夜な夜な掘り返す。何かのはずみで毒牙が親指に刺さってしまった

 それからが大騒ぎ。これまた300メートルほど隣のオートバイを持った青年に急患輸送を頼み、5キロの山道を下った町医者に駆け込んで事なきを得た。以上の「死にハブにかまれた」事件は、たちまち集落の子どもたちにも広まった

 さてこれをどう教訓として生かすべきか。まず「酒はほどほどに」と酔っぱらいを戒める。逆にハブの身になってみよう。自らを沖縄に、相手を日米両政府や本土の大手資本などに置き換えてみる

 沖縄がどうあがいても、基地問題は数の力で押さえ込まれてしまう現実がある。だが、これに付随する基地利権を目当てに手を突っ込んでくるようなら、沖縄には「死にハブ」がいるので要注意。(山城興朝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月30日 
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花言葉は「恵まれた人」「注意」「危険」米軍基地にこそぴったり・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 先日、国道58号をウオーキングしていて米軍基地内のフェンス沿いに咲く、濃いピンクの花を目にした。そのかれんな姿に「基地には似合わないなぁ」と感じた

 海洋博公園熱帯ドリームセンターに問い合わせると、セイヨウキョウチクトウとのこと。キョウチクトウ科の植物は排ガスや荒地にも強いことから、主に街路樹や公園などの植栽として利用されているという

 同センターによると樹液に触れた場合かぶれることもあるという。ネットで調べるとキョウチクトウ科の植物は樹液や葉、枝などに毒性を持ち、枝をはしやバーベキューのくし代わりにして死亡した例も世界各地で報告されている

 県内では米軍基地でよく見かける。1年を通して緑を保つこの木は、中をのぞかれることを拒む目隠しとして、1970年代に植栽された。以来今日まで花と緑の美しさで、基地をカムフラージュし続けている

 キョウチクトウに遮られ、基地の存在がリアルに感じにくくなった。さらに、その奥には日米両政府の目に見えない厚い壁があって二重三重に実態を見えにくくしている

 キョウチクトウの花言葉は「恵まれた人」「注意」「危険」などなど。キョウチクトウには何の罪もないが「なるほど、米軍基地にこそぴったりなのかも」と一人で合点してしまった。(船越三樹)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月29日 
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わずか8秒「地球が静止する日」人類がわが物顔に振る舞った時間・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「この星は死にかけている。人類が殺そうとしている」。昨年末にヒットした映画「地球が静止する日」で、宇宙から来た使者がこんなセリフを語る場面がある

 使者は続ける。「人類が滅亡すれば、地球は生き残れる」と。無数の謎の物体が地上のあらゆるものを溶かし、人類の絶滅を狙う。地球を救うため、女性科学者が使者を必死に説得する場面へと続いていく

 地球の46億年の歴史を、誕生から今日までの歳月を1年間に例えた「地球暦」というものがある。その暦をめくると、海ができ、最初の生物が登場したのが5月。生物が陸に上がったのが11月下旬のことだ

 師走の12月に入って登場した恐竜も、クリスマスには絶滅してしまう。人類の出現は、大みそかの午後11時58分ごろで、生後2分の「赤ちゃん」みたいな存在だ。2000年の歴史も、地球にとってはわずか8秒にすぎない

 地球温暖化、動植物の絶滅、資源の枯渇…。地球がかつてない深刻な危機に直面している。それは、地球の「時間」からするなら、ほんの一瞬、私たち人類がわが物顔に振る舞った結果である

 先の映画では、宇宙からの使者がこう問い詰める場面もある。「変わるのを待ってきた。もう限界だ。処置(人類絶滅)を施さないといけない」。その言葉に、あなたなら何と答えるだろうか。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月28日 
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体験談には説得力がある「昔の人はえらい」便利になり汗をかかない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 家を建てたときから触っていなかった庭の木が隣まで伸びている。これはまずいとノコギリを手にした。汗をかいて思う

 樹木は人間が知らないうちに成長する。気がつくと驚くほど年輪を重ねている。適当な時期に伐採してやらないといけない。その時期は実際にノコギリを手にしないと分からない。つまり木の成長の速度は体感しないと実感できない

 3年前、ここで初めて紹介したフィンランド生まれの健康スポーツ、ノルディックウオーキング。県内上陸時から活動しているKさんが興味深いことを話してくれた。体験談には説得力がある

 「歩いてみて、東海道五十三次など、昔の地図の行程にはなるほどと思う」という。一度に歩けるのは4から5キロが限界。そこに大抵、休憩所としての茶店がある。それが4から5カ所の地点に宿泊所としての旅籠があるというのだ

 つまり、人間1日に歩けるのはせいぜい25から30キロが限界なのではないか。そのことが実体験として歩いてみて体で分かったというのである。「昔の人はえらい。よく考えたものだ」とKさん

 世の中、便利になり汗をかかなくてもいろんなことが分かるようになった。若い記者らの仕事を見ていて痛感する。下積みという言葉が通用しない。でも思う。技術革新は必ずしも善ではないと。(真久田巧)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月27日 
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世界標準「強欲」人が苦労して得た金を組織的にだまし取ろうとする・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 イラク戦争や医療保険制度をめぐる米社会の矛盾を映画を通して告発してきたマイケル・ムーア監督が、ウォール街の「強欲」を題材にした映画製作に取り組んでいるという

 昨年9月、米証券大手リーマン・ブラザーズの破たんが引き金となって起きた世界的金融危機。米政府の公的資金による企業救済の過程で皮肉にも脚光を浴びたのは、幹部社員らの巨額報酬だった

 「金持ちはまだ金が足りないと思うらしく、普通の人が苦労して得た金を組織的にだまし取ろうとする」と、ムーア監督。「なぜ、そのようなことをするのか映画で描きたい」

 サブプライムローンの破たんで家を失った米国の人々が、高額報酬を得ていた企業幹部宅の前で抗議する姿をテレビで見た。日本では派遣切りに遭った労働者が行き場を失い公園に集まった。その状況が海を越え連動していることが危機の深刻さだ

 グローバルスタンダード(世界標準)という米国発の経済の大波が1990年代後半から世界を席巻した。日本も例外ではなく、規制緩和などを通して企業文化に大きな変革をもたらした

 ムーア監督の新作で描かれるであろうウォール街の真実。すでに浸透した「世界標準」を踏まえながら、日本が独自にはぐくんできた企業文化を再評価する機会になるかもしれない。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月26日 
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「梅雨入りして」渇水との闘い、汚れた大気の襲来・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 沖縄の気象の雲行きがどうも怪しい。一つは雨の少なさ。梅雨入りして1週間が過ぎたが、国・県管理ダムの貯水率は50%を割り、下がり続けている

 県は1日1人当たり15リットルの節水を促した。わが家のゴーヤーやシソ、鉢植えの花への水やりは、空のご機嫌をうかがいつつ、なんだか後ろめたい

 県民の生活は渇水との闘いだった。幼いころ、貯水タンクのないアパート暮らしで、断水のたびにトイレや風呂に難渋した。少雨がこのまま続くのであれば、一人一人がかつての節水の記憶を呼び覚まし、互いに知恵を出し合う必要がある

 もう一つ気掛かりなのが光化学オキシダント。中国大陸から汚染物質を含む大気が流れ込む恐れがあるという。濃度が高いと目やのどに違和感や痛みを伴い、ひどい場合は嘔吐や意識障害も引き起こすというから、とんだ代物である

 九州では2006年から毎年注意報が発令され、運動会が中止になったことも。これから本格的なスポーツの季節。とりわけ屋外競技への影響は気になる。来年は県内で全国高校総体も控えている。中国からの風がうまく拡散されることを祈るばかりだ

 節水の経験は豊富だが、汚れた大気の襲来は、かつてない。中国発の「食の不安」への記憶も残るまま、空を仰ぎ見る心情は曇りもようだ。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月25日 
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感染者を責める社会「迷惑を掛けて申し訳ない」・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「周りの人や先生方に迷惑を掛けて申し訳ない」。新型インフルエンザにかかった八王子市の女子生徒が母親を通じて伝えた

 言葉を詰まらせて涙を浮かべながら、こう説明する校長の姿がテレビに映し出された。病に伏す10代の女生徒が小さくなって世間に謝罪する状況に心が痛む。同時に「謝らせた社会」のありようも考させられた

 生徒は、ニューヨークの国連本部で開かれた模擬国連に参加。食事のとき以外はほとんどマスクを着用、消毒液も持参して予防に努めた。地元の高校生との交流会は接触を避けるために中止している

 それでもかかってしまった。本来なら「何にも代え難い」(校長)はずの貴重な体験がつらい思い出に変わってないか懸念する。まん延防止を重視するあまり、感染者に不必要な重圧を与えていないだろうか

 一方で沖縄は、修学旅行などのキャンセルが相次いでいる。感染者を責める社会であれば、キャンセルはこれからも続くだろう。両者は表裏の関係を成す側面があるからだ

 最も気をつけるべきは、慢性疾患を持つ人や妊婦への感染を確実に防止して、命を守ること。少しずつ分かってきた新型インフルエンザの特性を把握して医療対策を更新しつつ、日常生活や経済活動は可能な限り今まで通りを模索する時期に来ていないか。(与那嶺一枝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月24日 
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民間が手を出さない赤字医療。誰でも等しく、安全で最善の治療・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「キィーン」と響く歯医者さんの、あの音は齢50になっても怖い。麻酔の注射針が歯茎に刺さるのを想像するだけでも痛い

 そんな困難を乗り越え、とれた差し歯を戻してもらった。窓口で精算すると「次はいつの予約にしますか?」。まだ治療が必要かと聞いたら、あちこち虫歯があると言う。本来なら医師が説明すべきではないかと少々不満が残る

 さらに通う。しかし口を開けていては話せない。うがいのすきを見計らって疑問点を言うと、虫歯の状態や治療方法を丁寧に説明してくれた。インフォームドコンセント(説明と同意)が成立した

 経験からすると、説明が徹底しているのは県立中部病院だ。身内が不整脈の治療を受けたときは、心臓の仕組みから始まって、治療が成功しない確率まで説明があった。待合室に掲げられた「患者の権利」を読むと信頼感もわく

 つまり「国籍、人種、信条、年齢、性別、社会的身分、経済状態の如何を問わず、誰でも等しく、安全で最善の治療を受ける権利があります」を第一とする7項目。医療人の誇りと責任感がにじむ

 総じて県立病院は累積赤字が問題となるが、民間が手を出さない高度最先端医療を担いつつ効率の悪そうな説明責任も怠らないとなれば、赤字になりがちだ。その是非を判断するのは県民である。(山城興朝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月23日 
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勝つことも大事だが、それよりも風格、品格のあるチームに育てたい・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 プロバスケットボール・bjリーグの琉球ゴールデンキングスが、日本一に輝いた。昨季最下位のチームの躍進をどれだけの人が予想しただろう

 だが、選手らは今季開幕直後には優勝を確信していた。司令塔の澤岻直人選手は「今年は自分が目立たなくなる」。友利健哉主将は「一人一人がチームのために何ができるかを考えてプレーしている」

 その要因の一つが「チーム一丸」。「フロントがいい選手を集めてくれた。自分はそれをまとめただけ」と桶谷大ヘッドコーチ(HC)は話すが、その「まとめる」という作業が一番難しいことではないか

 アマチュア選手にはない能力を持っているからこそプロ。昨季はそれが個人プレーに走ってしまうという場面もあった。今季は選手個々が持ち味を発揮しながらチームの勝利に向け、役割を果たした

 桶谷HCと選手、選手同士に信頼関係がなければ、ここまでの活躍はなかっただろう。「信頼関係」「フォア・ザ・チーム」。これがキングス優勝のキーワードではないだろうか

 信頼できるリーダー不在の政界に自己保身の官界。これが日本の現状。「スポーツとは違う」という反論もあるだろう。ただ、桶谷HCはこうも言っていた。「勝つことも大事だが、それよりも風格、品格のあるチームに育てたい」と。(船越三樹)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月22日 
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「無実を訴える被告」市民が目の前の生身の人間を裁かねばならない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 SMAPの木村拓哉さんが検事に扮する映画「HERO」で、天秤を手にした目隠しの像が何度か出てくる

 司法・裁判の公正さを象徴する「正義の女神」である。右手には社会の悪徳から守る「剣」を持ち、左手には善悪を測る「天秤」。目隠しは、貧富や姿形など、予断から判断が曇るのを避けるとの意味が込められているという

 裁判が神の審判とされた古代や中世では、目隠しはなかった。目隠しをするようになったのは「法の平等」の概念が生まれた近世以降という。神に代わり、「人」が「人」を裁くには、目の前の物事に惑わされない理性が必要ということらしい

 目を閉じて考えてみる。殺害された幼い被害者がいる。残された遺族の悲しみがある。それを天秤の片方に載せ、それに見合う罰をもう片方に載せていく。その時、「許せない」という感情を理性で抑えることができるだろうか

 無実を訴える被告がいる。物的証拠も乏しい。判断を誤れば、被告の人生は大きく狂ってしまうかもしれない。自分ならどう判断するか。人を裁くことがいかに難しいのかをあらためて思う

 市民が司法参加する裁判員制度がきょうから始まる。裁判官とともに、市民が目の前の生身の人間を裁かねばならない。「女神」の精神を胸に誓うも、不安、迷いも消えない。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月21日 
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