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爆音がとどろく「米軍基地」ペット用闘犬が住宅街をうろつく怖さ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 遊びに夢中になってボールを追いかけた。つながれているシェパードの存在などすっかり忘れていた。気が付いたら上唇を咬まれ、大泣きで母の元に逃げ帰った

 幼いころの記憶だ。上唇を中心に顔半分が腫れ上がった娘を案じ、一晩中抱きしめて一緒に泣いた、と後で聞いた。一部の大型犬への恐怖心は、いまだに消えていない

 沖縄市では、ペット用の闘犬が逃げ出す騒動が5年ほど前から相次ぎ、市が実態把握に乗り出している。基地外に住む米軍関係者が未登録で飼っている例が多いとみられるが、飼い主の住所や匹数さえ分かっていないのが実情だ

 本紙がこの問題を報じた直後にも逃げた犬が捕獲された。うるま市では他人の車庫に逃げ込んでいた。騒動は沖縄市だけではなく、中部地域に広がる問題になっている

 過去に県内で起きた咬傷事故のデータをみると、咬んだのは飼い犬が6割以上で、被害者は小学生以下が圧倒的に多い。幼児の場合、その身長などから咬まれる部位は頭・顔・首が多く、危険度はさらに増す

 米軍基地から派生する身近な問題は、航空機騒音や自然環境にとどまらない。那覇や先島に居ては、深夜早朝に爆音がとどろく暮らしは容易に想像し難いが、ペット用闘犬が住宅街をうろつく怖さに想像力はいらない。(与那嶺一枝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月17日 
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