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郷土の歴史を学べる、直接触れることができる博物館「手に取って」伝わってきた・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 読者のみなさんは縄文や弥生時代を体感したことがあるだろうか。「そんな大昔のことを」と思う方もいるだろうが、先日訪ねた宮崎県西都市にそれを実感できる場所があった

 県立西都原考古博物館では、展示している縄文式や弥生式土器などの現物に、直接触れることができる。案内してくれた学芸員によると全国的にも珍しい展示方法だという

 武骨な感じの縄文式に比べ、弥生式は手触りもなめらかで、薄く軽い。それだけでも時の移ろいや人間の進歩が手に取るように、いや「手に取って」伝わってきた

 多くの博物館では、展示物はガラスの向こう側にあり、触れることは許されない。五感の中の視覚でしか知ることができない。西都原では視覚に障害のある方から「初めて違いが分かった」と感謝されることも多いという

 この展示方法で、貴重な資料が壊されないか疑問に感じた。前述の学芸員は2004年の開館以来、少し欠けたくらいならあるが、全損はない―と話したあと「もともと欠けた状態で出てきているので、割れてもまた復元すればいい」と言って笑った

 すべての博物館でこの手法を取り入れるのは不可能だ。ただ、その日遠足で訪れていた小学生の笑顔に「これなら子供たちも、楽しみながら郷土の歴史を学べるだろう」と感じた。(船越三樹)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月15日 
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