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絶大な権力を持つ検察、総選挙を目前にした「表の献金」での強制捜査・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 西松建設巨額献金事件で公設秘書が起訴された小沢一郎民主党代表を擁護するつもりは、毛頭ない。世論調査でも代表辞任を求める声が7割近くに達したし、「政治とカネ」の問題は厳しく問われるべきだ

 一方で、これまでのやり方を一足飛びに変えた東京地検特捜部の捜査手法や着手時期にも首をかしげたくなる。政権交代が取りざたされる総選挙を目前にしたこの時期に、これまでなら訂正申告や献金返却で済んでいた「表の献金」での強制捜査だからだ

 元特捜部の郷原信郎さんがメディアで古巣の批判を繰り返している。元特捜部長の宗像紀夫さんも、手掛けてきたリクルート事件やゼネコン汚職を振り返って疑問を投げている(1日付朝日新聞)

 県警レベルでも政治が絡む事件は、政治日程に影響が出ないように、捜査着手するのが常套だった。それが政治的意図がない「不偏不党」という世間へのメッセージにつながって、この種捜査への信頼を得てきた

 今回は、世論の支持を集められただろうか。深まる政治不信に加えて、今後の行方次第では検察不信さえ招きかねない

 絶大な権力を持つ検察を、市民が是とするのは、疑う余地なく公正公平に権力が使われているという前提があるからだ。それが民主主義であることをいま一度、思い起こしたい。(与那嶺一枝)

大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月5日 
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