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白黒写真から先端技術を駆使し、琉球絵画復興への道・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 山梨県立美術館の目玉、ミレーの作品に別の絵が描かれていたと話題を呼んだことがある。それを彷彿させる話を聞いた

 歴代琉球国王の肖像画を御後絵という。残念ながら沖縄戦で行方知れずになっている。それを復元しようという事業が進行していることをご存じだろうか。首里城公園友の会(前田孝允会長)が東京文化財研究所に依頼して始まった

 先週土曜、首里のホテルでその中間報告があるというのでお邪魔した。X線で元素を特定するなど先端技術を駆使した調査、研究にはワクワクさせられるものがある。その概要を紹介してみる

 前述の通り、御後絵は1点も現存しないが、沖縄文化を研究していた鎌倉芳太郎が戦前、撮影した10点が残されている。戦前のことだからもちろん白黒だ。それから色を特定することはできないか、という実に壮大な事業なのである

 その重要な手がかりになるのが県立博物館・美術館に所蔵されている「孔子像および四聖配像」。おそらく琉球王府の絵師によるものと考えられ、鎌倉の写真と構図的にも共通するからである

 調査の結果、沖縄には本土より早く中国の顔料が入っていたこと、孔子像の左右を別の絵師が描いたらしいこと、その技量が高いことなどが判明した。琉球絵画復興への道を期待させる報告だった。(真久田巧)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年6月10日 
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