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県民の平穏な生活を日々脅かし、SOSの数を増やすだけ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 車で北中城村石平の国道を北上すると、右手の小高い丘に巨大な日米国旗が姿をあらわす。在沖米四軍調整官事務所のある施設部隊が毎朝、決まった時刻に掲揚する

 日によって掲げる旗の大きさは異なる。日曜や米国の公休日は大、平日には中、天気の悪い日は小が原則という。さらに、米本国内で惨事や要人の訃(ふ)報(ほう)があれば、米国旗は半旗にされる

 青天の下ではためく両旗は、日米の強い協力関係をアピールしているように映るが、相互信頼関係を崩壊させかねない日米地位協定の問題に対する政府反応は鈍いままだ

 読谷村のひき逃げ事件では、発生直後から起訴後の対応まで、腰がひけて生ぬるかった印象がぬぐえない。三党連立政権は同協定の改定を提起することで合意したはずだが、具体的な対米交渉のきざしも見えてこない

 駐留米軍の権益確保に躍起だった政権は代わった。協定締結から50年。改定要求が関係を損ねるとの近視眼的発想をやめ、合理的な考えを相手に主張することだ。根っこは普天間飛行場の移設問題と通じる

 米国旗掲揚法は星条旗を逆さに掲げることを禁じているが、国民の命や財産への危機を伝える場合はそれを許されている。協定を放置することは県民の平穏な生活を日々脅かし、SOSの数を増やすだけである。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月16日 
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療法を受けながら走り続ける「アースマラソン」に挑戦中・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「新・山の神」こと柏原竜二選手(東洋大)が2日の箱根駅伝で見せた6人抜きは、呼び名にふさわしい超人的な走りだった

 大相撲では大関魁皇が初場所3日目に幕内通算808勝の新記録を樹立した。冬季五輪やW杯サッカー、美ら島沖縄総体など今年のスポーツは見(み)所(どころ)満載で、スタートから話題豊富で幸先いい感じがする

 豊かな才能、鍛え上げられた肉体、磨き抜かれた技、タフな心。プレーする側と見る側、同じ人間なのにこうも違うかと思うが、輝くスターたちの活躍は元気を与えてくれる

 国内外の名だたる過酷な大会を走破してきた市民ランナーの星、お笑い芸人の間寛平さん(60)が前立腺がんと診断されたことを公表した。寛平さんは陸路2万キロ、海路1万6000キロをマラソンとヨットで世界一周する「アースマラソン」に挑戦中で、昨年末に陸路中間地点のトルコに着いた直後だった

 公式ブログの動画で、寛平さんは時折涙ぐみながら経過を報告した。中止はせず、ホルモン療法を受けながら走り続けることが決まって「めちゃめちゃうれしかった」と喜び、「一日も早くゴールして、病気を治すように頑張って帰ります」と決意を見せている

 今秋にも帰国予定という寛平さんの走りは、夢を絶対にあきらめない強い心を全国に広げていくことだろう。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月15日 
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「普天間飛行場」一つの答えを押しつけ、自由な発想の芽を摘む・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 勤務地の東京でおととい、初雪が観測された。底冷えする寒さはつらいものの、雪と聞くと、なぜか心が躍る

 雪といえば、だいぶ昔、北国の小学校であったテストをめぐる有名な逸話を思い出す。「雪が解けたら何になる?」。ある児童が「春が来る」とユニークな答えを書いたが、不正解にされてしまう。「水」が正解だったからだ

 全国紙のコラムなどで紹介されると、感性豊かな名答には、多くの共感の声が寄せられたという。一方で、一つの答えを押しつけ、自由な発想の芽を摘む、画一的な教育の実態も浮き彫りにされた

 米ソの冷戦が終わった1980年代後半。先のテスト風にすれば、「(米ソが)雪解けしたら何がくる?」との問いに、沖縄の人は期待も込めて「平和の配当」と書いた。ところが、日米両政府は不正解にしてしまった

 基地が偏在する矛盾には目を背ける一方で、北朝鮮や中国の脅威を唱え、「沖縄基地は不変」という答えを押しつけてきた。以来、米軍絡みの事件事故は後を絶たず、県民にとっては長い冬が続く

 普天間飛行場の新たな移設先を探す作業が進んでいる。今度こそは、県民が春の到来を実感できるだろうか。「現行案をほごにすれば米国が怒る」。水を差す声も消えぬ中、鳩山首相には、正しい答えを出してもらうしかない。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月14日 
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PDCAサイクル「失敗は成功の母」何度も負けてチューバーになった・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「たたきのめされた」と自ら完敗の言葉を口にしたただけに、よほど悔しかったのだろう。男子ゴルフのアジア欧州対抗戦最終日で石川遼選手が2度の“池ポチャ”で沈んでしまった

 この日は2年前、16歳の史上最年少ゴルファーとしてプロ宣言した同じ1月10日。記念日を勝利で飾りたい―と考えるのは心情で、はにかむどころか苦虫をかみつぶしたような表情なのも理解できた

 ただ、石川選手の真骨頂はここから。「心技体すべてで課題が見つかった」「悔しい形で終われて練習に身が入る」「この2日間を忘れたくない」と沈みがちな気持ちを闘志に変えている

 計画を実施し、失敗してもその原因を深く分析し、次なる策につなげる手法は近年、PDCAサイクルなどと呼ばれ、企業や行政の中で活用されている。「失敗は成功の母」というエジソンの示唆にも近い

 先日取材したオリオンビールの開発担当者も2年間400点の試作を繰り返し業界初の糖質ゼロビール(新ジャンル)を開発した。麦芽と酵母、水の組み合わせ数なら4000回以上。膨大な失敗が逸品に結実した

 テレビCMで「何度も負けてチューバー(強者)になった」と、子どもに人気の琉神マブヤーが“告白”している。もちろん架空の世界。しかしヒーローたちも失敗から学ぶんだと伝わる。(上間正敦)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月13日 
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明るい未来へ、何とかしようにも、本人の努力が届かない理不尽さ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 私が入社したのは、バブル経済期の後半。採用数もかなり多く、運良く入れたくちだ。今振り返ると、なおさらその感が強い

 当時、沖縄勤務にこだわらなければ、就職はそれほど難しいことではなかった。本土企業が内定者を対象に、東京ディズニーランドでイベントを開いたという話を聞いたのもそのころだ

 今の県内の就職、雇用状況は深刻だ。来春の新規大卒者の就職内定率は17%(11月時点)で、過去18年間の調査で最低という。多くの若者がスタートラインにさえ立てない。何とかしようにも、本人の努力が届かない理不尽さも感じているだろう

 本紙(11日付社会面)に掲載された新成人のコメントには、「ものづくりが好き」「簿記2級を目指す」など就職や資格取得に関する内容が目立つ。意識の高さに感心するとともに、最近の雇用環境の厳しさを反映しているともみえた

 雇用対策にもさまざまあるが、政府が2002年に推奨したワークシェアリングの議論は一時期に比べ低調だ。分ける仕事自体が減った上に、給与低減につながるとの反対論も根強いからだろう

 いつの時代でも、若者が明るい未来を描けることが社会全体の活力を生む。入り口を閉ざさないために何ができるのか。行政や労使の枠を超えて議論することの必要性を痛感する。(浜元克年)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月12日 
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めくるめく物語「国民読書年」本の味わいは年齢によっても違う・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 先日、自宅から徒歩10分ほどの場所に本屋が開業した。長く本屋らしい本屋がなかった地域に待望のオープンだ

 列をなす棚に整然と並ぶ本。こちらに背を向けつつ、書かれたタイトルはしっかりと自己主張している。何げない題名もページをめくれば、個々の作家が精魂込めて紡いだ、めくるめく物語世界が広がる

 藤沢周平さんの時代小説を読めば、武家や長屋で倹(つま)しく生きる人物たちの忍耐強さに勇気づけられる。宮部みゆきさんや東野圭吾さんらのミステリーには、ページを繰る手を止められず夜が明けるのも忘れる魅力がある

 ことしは「国民読書年」。出版事情は厳しさを増すが、ケータイ小説などの登場で若者にも活字が親しまれるようになった。店員が手書きで魅力を紹介する書店も多い。文庫本ならワンコインで未知の世界に浸ることも可能だ

 本の味わいは年齢によっても違う。自らの道を歩み始めた若い方には、生き方や自分探しの拠(よ)り所にもなろう。人生の機微をある程度知る年齢になり、そのときの境遇と重ね合わせ心を震わす物語もある

 とりわけ、子どものころ読んだ本は忘れがたい。家庭でも読書をする環境を大切にすれば、子どもは自分で考え道を切り開く力を身につけるはず。一生の宝物と言えるような良書との出合いを願う。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月11日 
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成人式「成人年齢」18歳を大人への入り口とするならば・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 中国陝西(せんせい)省の山あいにある小さな村に昨年、19歳の女子大生の村長が誕生した。さまざまな困難にぶつかりながらも公約実現のため日々奮闘しているという(6日付産経新聞)

 同国でも珍しい存在のようだが、19歳といえば日本では、1票を投じる選挙権すらまだない年齢だ。村の長老らからの協力は得られているのか、対外的な信用度は…などと要らぬ心配をしてしまった

 20歳イコール大人の仲間入り、と長年にわたり刷り込まれてきたためか。だがその認識を改めなければならない日が近く訪れるかもしれない

 政府の法制審議会は昨年10月、民法の「成人年齢」を今の20歳から18歳へ引き下げるべきだと答申した。実現すれば、18歳で自由に結婚や物の売買などができるようになるという。選挙権年齢引き下げの議論もある

 多くが高校時代に迎える18歳と、社会にもまれる機会の増えた20歳とでは気の持ちようも異なる。わが身を振り返ってもこの時期の2年の開きは大きい。18歳を大人への入り口とするならば、学校教育のあり方を含めて幅広い論議が必要だろう

 年明けから各地で開かれてきた成人式はきょう10日がピーク。久しぶりに会った同級生たちと互いに祝いつつも、大人としての自立・自律を考える機会にしてみてはどうだろう。20歳の記念に。(奥村敦子)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月10日 
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「年賀状」新年への希望を知人や友人らと分かち合いたいとの思い・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 作曲家で随筆家だった團伊玖磨さんは生前、年賀状を書くのを嫌がったという。年賀のあいさつは直接出向くもので、はがき一枚で済ませるのは無礼にあたるという考え方だ。届いた賀状にも目を通さなかったという

 一方、作家の池波正太郎さんは毎年千枚以上も出していた。朝日新聞社出版の随筆集に「年に一度も会わぬ知人も多い。自分で書き、その相手の名をみて旧交をなつかしくおもいうかべるのはうれしいこと」とある

 非礼か無礼かは別に、今年の元日に約20億枚が家庭や企業などに届いたというから、新年への希望を知人や友人らと分かち合いたいとの思いがあるのだろう

 かくいうわが身は團さんのような確固たる信念を持ち合わせず、無精から松の内を過ぎてもせっせと返礼を書いている。もう「寒中見舞い」だが、お世話になったあの人を思い浮かべ、ペンを走らせる

 いただいた賀状は長引く不況や米軍基地問題への言及が多かった。その中で、60歳をすぎたIさんからの一枚にはほおが緩んだ

 「花には水を ◯◯には愛を 仕事は厳しく 人生は楽しく」。◯◯には奥さんの名前が記されている。「心美しい人が安心して暮らせるようボランティアに頑張る」と続く。閉塞(へいそく)感が漂う中、明るさを失わずに前に進もうとする姿勢に励まされる。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月9日 
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全国一早い桜まつり、厳しい冷えをしのぎ、暖かくなれば一気・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 寒い。本島地方では元日から最低気温が平年を下回る日が続いている。4日は伊是名や粟国で8度台、久米島で9度台と冷え込み、引き続き厳しい年を暗示するかのような仕事始めとなった

 翌5日は南大東で6・1度(平年値14・6度)を観測した。大陸から流れ込んだ寒気が、雲のない好天の朝に起こる放射冷却現象と相まって、凛(りん)とした冬の朝を演出した

 194年前の今日は、さらに上をいく寒さだったのだろうか。琉球王朝の歴史書「球陽」に、1816年のこの日、久米島と伊平屋で雪と雹(ひょう)が降ったという記録がある

 時は琉球処分(1879年)よりも前。実際の雪を見知る人物による記述だったのか疑問は残るが、そこは人知及ばぬ自然のなすこと。「百年に一度」の大寒波に襲われていたのかもしれない

 今季のヒカンザクラは昨年の大晦日(おおみそか)に観測史上最も早く咲いた。全国一早い本部町八重岳の桜まつりは来週16日から始まる。昨日は下見を兼ねて山頂まで足を伸ばしてきたが、三分咲きが5、6本といったところだった

 ヒカンザクラの花芽の成長には低温の環境にさらされることが必要で、寒い北部から暖かい八重山へと桜前線が南下していくのはそのせいだ。厳しい冷えをしのぎ、暖かくなれば一気。満開の桜から沖縄経済も元気をもらいたい。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月8日 
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「七草の節句」春の七草入りのお粥をつくる・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 〈あはれ子の /夜寒の床の/引けば寄る〉。現代女流俳人の草分けだった故中村汀女(ていじょ)の代表句という

 寒さが厳しい夜、わが子の床だけが離れていることに気づき、気になって寝付けない。思い切って引き寄せてみると、すっと寄ってきた。そのはかない「軽さ」に胸が詰まり、わが子への愛情がぐっとこみ上げてきた親心を詠んだものだ

 半世紀も前の作品だが、親の心は不変だろう。わが子の床を引き寄せ、風邪をひかぬよう布団をかけてやる。床を引く手に子の成長を感じ、け飛ばした布団をかけ直してあげる。寝不足が続く親御さんも多いのではないか

 「台所俳人」と称された汀女にはこんな作品もある。〈咳の子の/なぞなぞあそび/きりもなや〉。病み上がりのわが子が外で遊びたいと言うが、ぶり返すのが心配で、母は「なぞなぞ」に延々と付き合ってあげるのだと

 先の句からも、「寒い冬」には親子の絆(きずな)が強まる不思議な力があるように思う。遠い記憶をたどれば、寒い冬に熱を出して寝込んだ幼年時代、母親がつくってくれたお粥(かゆ)の味は格別だった

 きょうは「七草の節句」。健康と無病息災を願い、春の七草入りのお粥をつくるお宅もあるだろう。七草粥(がゆ)が寒さを吹き飛ばし、身も心も温めてくれるのはきっと、愛情という「隠し味」のせいなのだろう。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月7日 
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