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働く女性「子どもも、仕事も」育休切りという言葉の冷たい響き・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 育児休業が法制化されていなかったころに出産し、子育てをしながら仕事を続けた「働く女性」の先輩から、苦労話を聞いたことがある

 勤め先の業績が悪化したころ、3人目の子どもを身ごもった。希望退職者を募るとのうわさも耳にする中で、妊娠したことをなかなか言い出せない。膨らみ始めたおなかが目立たぬよう、背を丸めて仕事をしていたという

 その後、各種制度が整備され、働く女性を取り巻く環境は向上した…はずなのに、昨年来の雇用情勢の悪化で、育児休業者らを解雇しようとする動きが全国的に相次いでいる(6月30日付くらし面)

 不況にあえぐ企業の中で、立場の弱い社員が狙われたようだ。「育休切り」という言葉の冷たい響き。わが子を授かり日々育ちゆく喜びを、理不尽な仕打ちがみじんに砕く。突然のことだけに経済的なダメージも大きい

 6月下旬に成立した改正育児・介護休業法は、短時間勤務制度を整備したほか「育休切り」の防止策を講じた。一方でこの不況の中、企業側も必死で生き残りを図り余裕がない

 法の実効性を高めるには、確かな手だてが欲しい。「子どもも、仕事も」を自ら選んだ、または選ばなければ生活できない状況に置かれた女性たちが、背を丸めることなく胸を張って生きていけるように。(奥村敦子)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年7月5日 
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