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「身の丈の豊かさ」ゆとりを失い、忙しくなってしまう・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 愛用しているコンポーネント型のステレオは20年以上前に購入したもの。操作は至ってシンプルで、お気に入りの音楽を聴くのに面倒な作業はいらない

 一方、最近買ったミニコンポ。サイズは古株の半分もないが、機能は何倍も豊富だ。ただし、その機能を実行しようとすると分厚い説明書と格闘するはめになる。そして肝心の音楽を楽しむゆとりを失ったことに気付く

 小中高生の半数以上が「忙しい」と感じ、睡眠時間を増やしたいと考えているという(本紙13日付28面)。一見、働き盛りのサラリーマンを対象にした調査のようだ。一体何が彼らを忙しくしているのか

 きっと子どもたちの日常に学習塾や携帯など数々のオプションが付随しているからだろう。本来シンプルであるはずの子どもの生活は、それによって多機能化し、いよいよ忙しくなってしまうのだ

 女優の浜美枝さんは、これからの社会には「身の丈豊かさ」が必要ではないかという(日経新聞11日付夕刊)。「働けば豊かになれる希望が見えないと言われるが、その豊かさとは、バブルと同じ豊かさなのか」―と問い掛ける

 子どもの時間感覚で「忙しい」という言葉は似合わない。彼らの「身の丈の豊かさ」を私たちが問い直すことは、子ども本来の時間を取り戻すきっかけになるはずだ。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年7月14日 
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