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46年ぶりの皆既日食「天体ショー」こじつけ、一過性のイベント・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 浜辺で男が女に語りかける。「あんなに遠くの月が波をなぎさにいざなうのだもの。こんなに近くにいる君が僕を引きつけるのは当然だね」

 浮いた話とは縁遠かった学生時代に読んだ本の一節。実物が手元にないため、著者には申し訳ないが書名も明示せぬまま引用させてもらった。「詭弁」をテーマにした興味深い一冊だった

 詭弁とは「理屈に合わないことを正しいと思わせるたくみな弁舌」あるいは「こじつけ」と辞書にある。他人の金を使って自分の業績にしたり、失政は棚に上げて被害者のように振る舞ったりする〝先生方〟の得意技といえば、分かりやすいかも

 22日は国内で46年ぶりの皆既日食が観測された。太陽が月に隠れ闇に包まれた悪石島、動揺する動物たちや、海外ではインド・ガンジス川で沐浴に殺到するヒンズー教徒の姿が印象深かった

 日本で目に付いたのは、携帯電話のカメラで必死に撮影する大人たち。取材先で筆者のカメラにも人が集まり、写った太陽を撮影する人も。しかし食がピークを過ぎると、さっと消えていた

 かつて恐れ敬っていたものが、ショーだ、劇場だ、と一過性のイベントのように軽くなったような気がする。ともあれ、天体ショーは26年後の楽しみにとっておき、選挙では甘い言葉と詭弁に惑わされぬよう臨みたい。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年7月24日 
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