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彼がつくってくれた道に向かって、私は進んでいけばいい・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 日本人の三大シインで、突然おこる脳血管疾患と心疾患に比べ、がんは一般的に発見から告知、治療の過程をたどる点で異なる。告知や副作用、強い痛みなど負のイメージも多いが、そればかりではない

 沖縄県自立生活センターイルカの前理事長、新門登さんにがんが見つかったのは3月末。大腸から肝臓の大部分に広がっており、5月31日にシキョした

 難病・筋ジストロフィーを抱えながら、22年過ごした病院を出て地域で暮らし、後に続く障害者の自立を支援するイルカを立ち上げた。あきらめていた結婚も果たし、最近では「障害者の権利条例」を作る運動など多忙な日々だった

 妻直美さん(50)は「2人きりになれる時間をくれてありがとう」と感謝する。闘病中はゆったり過ごせた。「何か必要な物ない?」と聞くと、「そばにいてほしい」と子どものように素直に甘えてくれたことが、何よりうれしかったという。お別れもきちんとできた

 この先、直美さんは2人の夢だった美術館建設や絵画リース事業、新門さんの自伝・闘病記の出版に乗り出す。「彼がつくってくれた道に向かって、私は進んでいけばいい」。残された人を生かすシもある

 あすは新門さんの四十九日法要。多くの筋ジス仲間と天国で再会し、新しい挑戦を考えているのかもしれない。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年7月17日 
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