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地殻変動「一番の肥料は人の足音」本物かどうかを見分ける・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 十数年前、週刊誌で「票田のトラクター」という連載漫画があった。国会議員の若手秘書を主人公に、政界の内幕をリアルに描いて話題を呼んだ

 タイトルにある「票田」とは、政界用語で有権者の居住地域を指す。支持者回りをすることを「田の草刈り」と呼び、こまめに手入れをしないと、「票」は実らず、当選という赤いバラを咲かせてくれない

 政界では、票田から「票」を効率的に収獲するためには、肥料も欠かせないらしい。政権党は、農家に補助金を、建設業界には公共事業という「肥料」をまき、安定的に票を得て、政権を維持してきた

 だが、その票田で異変が生じている。県内では、これまで自民候補を支援してきた県建設業協会が自主投票を決め、全国でも自民支持だった医師会が離反するなど、地殻変動が起きている

 21日に衆院が解散され、8月30日投票に向け、予定候補者は一斉に走りだした。豊作を左右する「風」の行方に気をもみながら、手塩にかけて育てた「票田」での収獲に追われる

 園芸の世界では、「一番の肥料は人の足音」という言葉がある。日ごろの手入れが最も大切という意味だが、作物には、その足音で作り手の愛情が本物かどうかを見分ける「心」もあるのだという。これから音量を増すであろう足音に、しっかりと耳を澄ませたい。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年7月23日 
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