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心の動き「早く優勝したい」肉体の機能を限界まで高めた選手同士の戦い・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 スポーツの取材をしていたころ、勝者へのインタビューでたびたび耳にした言葉が「無欲の勝利」。決まり文句のようでもあるが、実際に勝者のみが語り得る心の境地であろう

 女子ゴルフの宮里藍選手が、米ツアーで悲願の初優勝を果たした。本格参戦して4年目、長いスランプを経て到達した頂点だ。それだけに本人や関係者のみならず、応援してきた県民にとっても、うれしさは格別だ

 スポーツ競技の世界では、コンマ数秒、あるいは数センチの差が勝敗を分けることがある。トレーニングで肉体の機能を限界まで高めた選手同士の戦いで、最後に明暗を分けるものは心の力だろう

 体と心が一体化したとき「相手の動きが、スローモーションのように感じた」とある勝者は語った。逆に「勝ちを意識した途端、体が硬くなってしまった」という敗因もあった

 「早く優勝したい」という焦りは藍選手のスランプを深刻化させたが、復活のきっかけも心の力だった。スウェーデンのチームコーチを務めたピア・ニールソン氏の「自分に期待し過ぎない」「すぐに結果を求めない」などのアドバイスが支えになった(朝日新聞)

 選手の心の動きを自らに重ねてみることもスポーツの味わい。食堂でメニュー選びに心を乱し、時に後悔したりする当方には縁遠いけれど。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年7月28日 
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