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水際で食い止めるために、可能な手だてを尽くす心構えを持ちたい・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 きのうは夏も近づく「八十八夜」。種まきの時期といわれるが、どうも天気がはっきりしない。葉野菜などが不足し食卓への影響が心配だ

 食を脅かすもう一つの不安の種が口蹄疫(こうていえき)。宮崎県で確認されて以来、熊本県や鹿児島県にも広がり、韓国でも発生した。前回2000年は92年ぶりの国内発生だったが、それからわずか10年。食の流通が複雑になっていることの表れか

 宮崎県ではすでに牛や豚約5000頭が処分された。10年前を教訓に拡大の芽を摘み取る手は素早い。沖縄でも家畜取引の中止を決めた。災難を水際で食い止めるために、可能な手だてを尽くす心構えを持ちたい

 見えない敵との闘いで怖いのは風評だ。九州の小売店では「宮崎産は使っていません」という紙が張り出され、長崎県では南九州への旅行自粛を求める文書を配った自治体も現れた

 口蹄疫は人体には無害とされており、「過剰反応」にも映る。しかし、被害を最小限にしたいという当事者の気持ちを思えば、笑うに笑えず、怒るに怒れない。無責任なうわさ話を封じるためにも疫病の周知徹底や被害情報を細かく提供する必要がある

 焼き肉、牛汁、三枚肉にポーク缶。ウチナーンチュは肉が好きだ。伝統食を支え、生活を彩る食材だけに、心配の種を取り除く作業は欠かせない。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年5月3日 
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