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「子ども市場」両親と祖父母を合わせて六つの財布・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 はやりの3次元立体(3D)映像か、誰でも知っているおとぎ話の続編か、それとも人気アニメが魅力なのか。黄金週間の映画館は朝から子連れの客であふれていた

 入場券を買うため長蛇の列に付き、どうにか自分の前で「完売」にならないよう祈った大人も多いだろう。それも子供のため。休日を押して並ぶ姿にお疲れさまの声もかけたくなる

 親の子に対する愛情は時代によらず最も強い慈しみの心と信じたい。昨今は耳を疑う事件もあるが、少子高齢化が進む分、一人の子にかける愛情は相対的に重みを増していくようだ

 こんな経済調査がある。少子化の影響で玩具や子供服などの市場は縮小しても、塾などの教育関連や保育所や学童クラブといった子育てサービスが伸びる。結果「子ども市場」は全体に拡大すると

 中でも団塊の世代による孫への消費が鍵を握る。「高額おもちゃ」「知育商品」に祖父母が支払う頻度は高いらしく、なるほど今の子には両親と祖父母を合わせて最大六つの財布があるといわれるゆえんだ

 とまれ、ものを買い与え、子どもの欲求に従っているだけが愛情ではないことはよく言われる。お金で買えないものは何か、親子が互いに慈しむ心だけが大切なのか…。たまには子供と一緒に考えてみる「こどもの日」もあっていい。(上間正敦)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年5月5日 
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