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「基地なき世界」市民が自らの手で、政治や国家を変える道・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 玄関のドアを開けると、目の前に米軍普天間飛行場のフェンスが広がる。同飛行場周辺、とりわけ普天間第二小学校近くの家々では、それが日々の光景だ。日常の中に居座る「ありふれた異常」に心が重くなる

 移設候補地をめぐる迷走は、この基地が、普天間を含め国内のどこにも持って行きようのない“嫌われ者”だということを証明した。米国に引き取ってもらうほかない。それが曲折の果ての唯一の答えだ

 きのうの県民大会は、現状への抗議と怒り、未来への希望を託す言葉にあふれていた。壇上から基地を拒否する声が発せられ、会場は平和を願う文字でいっぱいだった。微力な主張かもしれないが、積み重ねる意味は大きい

 人々の力強さとは対照的に政府の何と頼りないことか。国民に寄り添い誠実な言葉で国を語ることが、使命のはずだが現実はどうか。「最低でも県外」という約束を、忘れたかのような発言は聞くに堪えない

 冷戦後、世界は変わった。米国の顔色をうかがう時代はとっくに過ぎた。市民が自らの手で、政治や国家を変える道筋を見つけるときだ。県民大会は、その可能性を押し広げるものだろう

 大会参加者からは「基地なき世界」への思いも読み取れる。その実現を信じたい。ありったけの言葉にありったけの希望を託して。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年4月26日 
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