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「子ども市場」両親と祖父母を合わせて六つの財布・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 はやりの3次元立体(3D)映像か、誰でも知っているおとぎ話の続編か、それとも人気アニメが魅力なのか。黄金週間の映画館は朝から子連れの客であふれていた

 入場券を買うため長蛇の列に付き、どうにか自分の前で「完売」にならないよう祈った大人も多いだろう。それも子供のため。休日を押して並ぶ姿にお疲れさまの声もかけたくなる

 親の子に対する愛情は時代によらず最も強い慈しみの心と信じたい。昨今は耳を疑う事件もあるが、少子高齢化が進む分、一人の子にかける愛情は相対的に重みを増していくようだ

 こんな経済調査がある。少子化の影響で玩具や子供服などの市場は縮小しても、塾などの教育関連や保育所や学童クラブといった子育てサービスが伸びる。結果「子ども市場」は全体に拡大すると

 中でも団塊の世代による孫への消費が鍵を握る。「高額おもちゃ」「知育商品」に祖父母が支払う頻度は高いらしく、なるほど今の子には両親と祖父母を合わせて最大六つの財布があるといわれるゆえんだ

 とまれ、ものを買い与え、子どもの欲求に従っているだけが愛情ではないことはよく言われる。お金で買えないものは何か、親子が互いに慈しむ心だけが大切なのか…。たまには子供と一緒に考えてみる「こどもの日」もあっていい。(上間正敦)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年5月5日 
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「普天間」落胆、失望、あるいは期待を抱き、希望を託して・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 鳩山由紀夫首相がきょう来県する。沖縄を訪れるのは、米軍普天間飛行場の移設先について「最低でも県外」と演説した昨年7月の衆院選応援以来で、就任後初だ

 28日の本紙に転載された県民大会についての本土6紙の社説をみると、鳩山首相が移設候補地を訪問すべきだとの主張が目立つ。自らが直接乗りだし、地元の理解を求めるべきだと

 ただ、鳩山首相はこれまで沖縄以外の候補地を訪れたことはなく、その予定も聞かない。その中での論調は、「普天間」の県内移設を前提に首相の沖縄入りを促しているようにしかみえない

 県議会の全会一致の決議や超党派による9万人を集めた県民大会、各種世論調査などで沖縄の民意は幾度となく示されている。総選挙前に県外移設を明言した首相ならば、十分に認識しているはずだ

 これまでの「普天間」をめぐる鳩山首相の数々の発言に県民は期待を抱き、あるいは落胆、失望も感じ取ってきた。それでも「県民の気持ちを大事に」という変わらぬ発言に希望を託しているようにみえる

 日帰りの短い日程だが、仲井真弘多知事や稲嶺進名護市長らとの会談のほか、宜野湾市民との対話集会も予定されている。自らの発言を思い起こし、沖縄の気持ちを深く刻み込む機会にしてほしい。(浜元克年)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年5月4日 
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水際で食い止めるために、可能な手だてを尽くす心構えを持ちたい・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 きのうは夏も近づく「八十八夜」。種まきの時期といわれるが、どうも天気がはっきりしない。葉野菜などが不足し食卓への影響が心配だ

 食を脅かすもう一つの不安の種が口蹄疫(こうていえき)。宮崎県で確認されて以来、熊本県や鹿児島県にも広がり、韓国でも発生した。前回2000年は92年ぶりの国内発生だったが、それからわずか10年。食の流通が複雑になっていることの表れか

 宮崎県ではすでに牛や豚約5000頭が処分された。10年前を教訓に拡大の芽を摘み取る手は素早い。沖縄でも家畜取引の中止を決めた。災難を水際で食い止めるために、可能な手だてを尽くす心構えを持ちたい

 見えない敵との闘いで怖いのは風評だ。九州の小売店では「宮崎産は使っていません」という紙が張り出され、長崎県では南九州への旅行自粛を求める文書を配った自治体も現れた

 口蹄疫は人体には無害とされており、「過剰反応」にも映る。しかし、被害を最小限にしたいという当事者の気持ちを思えば、笑うに笑えず、怒るに怒れない。無責任なうわさ話を封じるためにも疫病の周知徹底や被害情報を細かく提供する必要がある

 焼き肉、牛汁、三枚肉にポーク缶。ウチナーンチュは肉が好きだ。伝統食を支え、生活を彩る食材だけに、心配の種を取り除く作業は欠かせない。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年5月3日 
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「いわさきちひろ展」柔らかい作風に込められた、平和への強い思い・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 みずみずしい筆致と優しい色遣いで、描かれた子どもたち。その作品に向き合うと、おのずと心が温かくなり遠い日の記憶がよみがえる

 県立博物館・美術館で開催中のいわさきちひろ展。作品に添えられた県内からのメッセージを読みつつ鑑賞していくと、没後35年たった今なお、年代を問わず人々に愛され続ける訳がうかがえる

 お気に入りの帽子をかぶって出掛ける楽しさ、初めて観覧車に乗ったときの高揚感、妹や弟が生まれた喜び―。それぞれが自分の記憶を重ね合わせ、作品の中に自身やわが子らの姿を見る。それは、戦場の子どもを描いた作品に対しても同じだった

 幼子を抱いた女性が眼光鋭く何ものかをにらみつける「焔(ほのお)のなかの母と子」にメッセージを寄せたのは、戦時中は乳飲み子だった60代の女性。壕の中で毎日泣き、周囲から迷惑がられた自分を母は必死に守ってくれた。作品を見て感じたという、「まるで自分たち親子を描いている」と

 柔らかい作風に込められた、平和への強い思い。見渡すと展示室には赤ちゃんを抱いていたり、子どもを連れた母親らの姿が目立った。ふと、先日の県民大会会場で見た多くの親子の姿が重なった

 子どもを慈しみ、その姿を通して平和を願った作者の思いをいま一度かみしめたい。同展は9日まで。(奥村敦子)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年5月2日 
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「冬虫夏草」ひるまず有権者の中に飛び込み、声を聞く。それが財産になる・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 生物とはいかにも不思議だ。冬は昆虫の姿を借り、夏になると草に転じる。ずばり「冬虫夏草(とうちゅうかそう)」と呼ぶ

 虫に寄生する菌類の総称で、胞子が虫の体内で勢力を広げ、ついにはキノコになるという。鎧(よろい)を変じて生き延びる方法を編み出したのは動植物だけではない

 小沢一郎民主党幹事長もその一人ではないか。1993年、「改革」を錦の御旗に自民党を飛び出し、新党を作っては壊してきた。離合集散は世の習いとはいえ、これだけ曲折がある政治家は珍しい

 看板を変えて影響力を維持し、常に権力に近い場所に座してきた。だが、収支報告書虚偽事件は従来ない転機になるかもしれない。検察審査会が下した「起訴相当」の結論は政界にはびこるあしき体質への市民からの警鐘だろう

 法手続きとは別に氏が自らの疑惑への説明を明確にすべきだ。「秘書に任せていた」の一点張りでは国民は納得しない。著書『小沢主義』(集英社)には政治訓として「ひるまず有権者の中に飛び込み、声を聞く。それが財産になる」と記している。まさに今がその時だ

 冬虫夏草は古く中国で不老不シの秘薬に用いられ、現代医学でも使われ始めているという。説明なきまま権力に鎮座することが党や政権にとって「妙薬」か、あるいは「毒薬」か。もちろん国民にとっても。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年5月1日 
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日本の「電子書籍元年」マルチメディア端末iPad(アイパッド)・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 今月3日の発売以来、米国で爆発的に売れ、日本での発売が1カ月延びているマルチメディア端末「iPad(アイパッド)」が沖縄にもあった。中部の男性(41)がネットを通じて購入したもので、一足早く使わせてもらった

 同じ米アップルの携帯電話「iPhone(アイフォーン)」を大きくしただけと思っていたが、実際に体験してみると、その魅力と可能性に驚かされた

 ネットにメール、音楽や動画視聴など多機能さ、計算機などの実用ソフトやゲームの充実ぶりはもはや当然として、注目すべきは最大の売りの電子書籍だ。お試し版の「不思議の国のアリス」を読んだ

 9・7型の液晶画面は鮮明なフルカラー。本と同じように指で画面上のページをめくる。隣り合って読んでも見やすさは変わらず、iPadを動かせば挿絵も同調して動くなど、子どもが喜びそうな仕掛けもある

 電子書籍は印刷や輸送の費用がいらない分低価格となり、売り切れの心配もなければ、邪魔な配線もなく、無線がつながればどこでも瞬時に購入でき、好きなときに読める

 今年は日本の「電子書籍元年」といわれるが、米国に比べ提供される書籍数が少ない点や、無線網の整備など課題は多い。ライバル社のアマゾンやソニーの動向も含め、目が離せない1年になるだろう。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年4月30日 
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止まったままの時間「時の翼」で少しでも悲しみを癒やしてくれれば・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「時の翼に乗って悲しみは飛び去る」。17世紀のフランスの詩人、ラ・フォンテーヌの言葉という(「寓話(ぐうわ)」岩波文庫)

 時間は悲しみを消し去ってくれるものだが、時の翼に乗らぬ悲しみもある。最愛の肉親を奪われながら、犯人が捕まっていない遺族の悲しみが最たるもので、事件後、遺族の時間は止まったままなのだろう

 おととい、サツ人罪などの公訴時効の廃止、延長を柱とする改正刑事訴訟法などが衆院で可決・成立、即日施行された。人をシなせた罪を対象とし、時効が成立していない過去の事件についても適用するのが特徴だ

 遺族が苦しみ続ける時間を、身を潜めた犯人が時効という「時の翼」に変えて逃げ切る。今回の法改正は、遺族の心情に配慮し、歪(ゆが)んだ構図を「時」を止めることで是正したものである

 法成立を受け、時効撤廃を求めてきたサツ人事件被害者遺族会のメンバーらは「もう時効はないのだから犯人は自首してほしい」と呼びかけたが、多くの遺族も亡き肉親に思いをはせ、無念を晴らすことを誓ったのだろう

 時効撤廃には、証拠の長期保管、えん罪防止の徹底など捜査上の課題も山積している。とはいえ、今はただ、遺族の方の止まったままの時間が動き出し、取り戻した「時の翼」で少しでも悲しみを癒やしてくれれば、と願う。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年4月29日 
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定番化した「モズク」太モズクは奄美諸島以南に生育・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 県民の3人に1人は週4日以上、モズクを食べるそうだ。ほぼ毎日の人も5人に1人だという。県内スーパーやコンビニで定番化したモズク商品を見て、納得できる

 消費動向は22日の本紙特集、県産品応援新聞「かなさうちなーむん」で掲載された。300人余が答えた結果で、沖縄産が全国流通の9割を占める「モズク王国」の状況を知る人ほど、消費度も高いようだ

 県内産の大半を占める通称太モズクは奄美諸島以南に生育。特集では県内産地別の収穫量や、養殖技術が確立した重要水産物として官民挙げた取り組みのリポートがあったが、関連商品の豊富さに驚き、感激した

 卵かけご飯に加えるアイデア商品「もずくのたまご」(藤田食品)のほか、紙面で紹介された数十品は食品、化粧品とも“未体験”のものが多い。関係者の開発意欲が伝わってくる

 近年は生産者が満足する価格取引に向けて消費拡大が急務とされる。加工品開発に加えて、低カロリーの特徴を生かしたモズクダイエットの献立開発は健康志向の高いご時世、積極的に展開する価値があるだろう

 ところで太モズクは奄美でも養殖が盛んと聞く。58年前の「4・28」にともに日本から切り離され、今もまた基地問題でともに揺れる。共有するのは苦難ではなく、明日を託せる希望にしたい。(上間正敦)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年4月28日 
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「普天間」が返還されても、広大な米軍基地が残り、最も負担の重い・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 25日の県民大会に向かう道路では、大会終盤の時間になっても、会場に向かう車列が延々と続いたという

 9万という数字にも圧倒されるが、たどり着けなかった人の多さが、県土の狭隘(きょうあい)さとそこに占める米軍基地の巨大さを照らし出しているように思える

 大会で発せられた「差別」「不平等」の言葉が印象に残った。仲井真弘多知事は壇上で、沖縄への基地の集中について「差別に近い印象すら持つ」と発言した。大田昌秀元知事は県民の中で、被差別感が高まっていると指摘している

 「沖縄差別」。その言葉を体験を伴って語れる世代は少なくなりつつある。その言葉が集団的に重みを増していくとすれば、日本全体にとっても不幸なことに違いない

 沖縄戦で海軍沖縄方面根拠地隊司令官だった大田実中将は「県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」と電文に残した。沖縄側も、振興策などの政府要請の際に「特段の配慮」という言葉をしきりに使う

 「普天間」が返還されても、広大な米軍基地が残り、最も負担の重い県であることは変わらない。その中にありながら、せめて日本という国の中で、沖縄を公平に扱ってほしい。そんな思いが大会に満ちていたように思う。「特段の配慮」でもない、ささやかとも言える願いが届かないはずはない。(浜元克年)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年4月27日 
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「基地なき世界」市民が自らの手で、政治や国家を変える道・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 玄関のドアを開けると、目の前に米軍普天間飛行場のフェンスが広がる。同飛行場周辺、とりわけ普天間第二小学校近くの家々では、それが日々の光景だ。日常の中に居座る「ありふれた異常」に心が重くなる

 移設候補地をめぐる迷走は、この基地が、普天間を含め国内のどこにも持って行きようのない“嫌われ者”だということを証明した。米国に引き取ってもらうほかない。それが曲折の果ての唯一の答えだ

 きのうの県民大会は、現状への抗議と怒り、未来への希望を託す言葉にあふれていた。壇上から基地を拒否する声が発せられ、会場は平和を願う文字でいっぱいだった。微力な主張かもしれないが、積み重ねる意味は大きい

 人々の力強さとは対照的に政府の何と頼りないことか。国民に寄り添い誠実な言葉で国を語ることが、使命のはずだが現実はどうか。「最低でも県外」という約束を、忘れたかのような発言は聞くに堪えない

 冷戦後、世界は変わった。米国の顔色をうかがう時代はとっくに過ぎた。市民が自らの手で、政治や国家を変える道筋を見つけるときだ。県民大会は、その可能性を押し広げるものだろう

 大会参加者からは「基地なき世界」への思いも読み取れる。その実現を信じたい。ありったけの言葉にありったけの希望を託して。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年4月26日 
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