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弱い子どもたち「鬼母」絶望を抱えて孤立するお母さん・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 親が育てられない子どもを受け入れる赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)ができて、きょうで2年になる

 運営する慈恵病院(熊本市)は、設置を機に24時間態勢で妊娠や出産、子育てに思い惑う女性たちの声にも耳を傾けてきた。理事長は「まだまだ『悩めるお母さん』が社会に多く存在する」と実感している

 糸満市の護岸で遺棄された赤ちゃんのお母さんもまた、一人で悩んでいたのだろうか。沖縄市泡瀬で一年半前に起きた同様の事件の教訓は生かされず、やるせない思いが募る

 兵庫県では、母親が2年近く冷蔵庫に息子の遺体を隠した容疑で逮捕された。自ら警察に届け出て「夫に捨てられるのが怖く、(夫による)せっかんを止められなかった」と供述している

 子育て女性を取り巻く現実は厳しい。県内母子世帯の平均月収は15万円未満が7割。生活保護受給者も約1200世帯に上る。県警が昨年1年間で受けたDV相談は過去最多の550件だ。DV夫から逃げ出しても賃金は低く、生活安定の道は険しい

 絶望を抱えて孤立するお母さんは、時にさらに弱い子どもたちに向かい「鬼母」となる。子どもを守る第一歩は、お父さんも社会も、お母さんを支援することだ。きょうは母の日。温かな気持ちで一日を迎え、幸せを実感していますか。(与那嶺一枝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月10日 
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「愛鳥週間」少しでいいからスピードを落としてやれば鳥の交通事故も減るかな・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 家のベランダにメジロ夫婦が巣を作ってヒナを育てている。ちょうど一年前に4羽が巣立っていったのと同じ木の同じ枝だ

 昨年の巣は意外と頑丈で、主がいなくなったあとも空き家のまま残っていた。リサイクルするのかと期待しながら、せっせとリュウガンの植木に水をやっていたら、先月の初めごろにメジロがやってきて古い巣を外してしまった

 2週間ほど何事もなく気をもんでいると、ある日、いきなり巣作りを始め、2日の突貫工事で新築し直したのには驚くやらうれしいやら。その一週間後から卵を温め5月8日に無事ヒナがかえった

 頭の半分ほどもある黒い目玉は、まだ開いていない。体に毛はなく黄色い大きなくちばし。いわゆる「キモかわいい」状態だ。今のところ3羽見えるが昨年より一羽少なく、「メジロの世界も少子化かねー」と心配する家人の声

 この夫婦は昨年の、勝手に名付けた「メジ郎」たちか。それとも、子どもたちが成人し結婚して孫を育てているのだろうか。だとすれば、あの見事な巣作りの技術はどうやって伝承するんだろうか

 最近、道端に野鳥の死骸を見ることが多く、心が痛む。「車の前を横切るな」とは伝承していないようだ。少しでいいからスピードを落としてやれば鳥の交通事故も減るかな。あすから愛鳥週間。(山城興朝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月9日 
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甲子園から舞台を神宮に変え、輝きを増している・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 昨年春の選抜高校野球大会。甲子園球場のマウンドでその勇姿を日本中に鮮烈に焼き付けた沖尚の東浜巨投手が、今度は舞台を神宮に変え、輝きを増している

 東都大学リーグの亜細亜大に進み、先月21日の中大戦でリーグ34年ぶりの1年生初登板完封を挙げたかと思うと、5日の国学院大戦では、同リーグで記録に残る1950年以降、1年生としては初の初登板から2試合連続完封を遂げた

 ベンチ裏に、監督の配慮でさんぴん茶と黒糖が置いてあったというのもウチナーンチュらしくてほほえましい。今後はエースの証明となる1回戦での先発が濃厚となり、早くも大学日本代表候補の声も上がっている

 東浜投手が高校2年時の夏の甲子園県予選から取材した。したたる汗をぬぐいもせず、笑顔で誠実に受け答えする好青年―というのが第一印象だった。表情にはあどけなさが残るが、負けん気は強かった

 選抜準々決勝で打球を左ひざに受けながらもチームメートに「大丈夫」と言って準決勝、決勝のマウンドに立った。試合後「うそをつきました」と告白したときのいたずらっぽい笑顔を思い出す

 東都リーグは「人気の6大学。実力の東都」「戦国東都」と称される。そんな厳しくも恵まれた環境の中でさらに磨きをかけ、ますます光り輝いてほしい。(船越三樹)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月8日 
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梅雨「雨の日の渋滞」雨の日こそ公共交通機関を使おう・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 ゴールデンウイークも終盤。北部からは渋滞情報が伝わる。といっても沖縄はまだしも本土では半端じゃないようなのだ

 特にことしは高速道路料金が一律1000円とかで渋滞にも拍車がかかっているようだ。そこで話題を呼んでいるのが、東京大学大学院教授の西成活裕さんが研究している「渋滞学」である。その方法を採れば渋滞はなくなるという

 教授の言う高速道路の渋滞解消法はいたって単純。車間距離を40メートル以上開ける。それ以下だと、前の車がブレーキを踏んだとき自分も踏まざるを得なくなり、そこから渋滞が始まるというのだ

 とはいっても、はやる気持ちを抑えきれないのが人情。少しでも間が開いていると詰めたくなる。つまり個人のモラルの問題なのだ。それに似ていると思うのが車社会の沖縄で常識化している「雨の日の渋滞」だ。根は同じだと思う

 朝の出勤時に雨が降るとなぜ道路が込み出すか。常識的に考えて普段は車を持たない人が雨にぬれたくないために、または子どもを学校へ送るために車を使うからだろう。それをやめればいい

 ゴールデンウイークが明ければ、今度は梅雨がやってくる。そこで提案したい。県警や交通安全協会が「雨の日こそ公共交通機関を使おう」と呼び掛けては。規則というよりマナーの問題だから。(真久田巧)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月6日 
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大人並みの多忙さと情報の中、子どもが子どもらしくいられる時間・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 先日亡くなったロック歌手の忌野清志郎さんは、子どものままのような表情と旺盛かつ自然体の反骨精神で、70年代から気になる存在だった

 ステージでの奇抜な化粧と派手な衣装、シンプルなロックンロールでファンを熱狂させた。本流には乗らずとも自分流を貫く―そんな強さを感じさせるアーティストだった

 「等身大」のスタンスにこだわることが、自分本来の魅力をさらに引き出す。清志郎さんの生き方を見ていると、そんなことをファンに伝えようとしていたのだと思う

 彼が歌った「パパの歌」(作詞・糸井重里)は、家ではゴロゴロしてるだけのパパも、昼間の働く姿は光ってるぞ―という歌詞。照れながらもちょっと胸を張って子どもに言っている清志郎さんが重なった

 押し付けではなくきっかけを与えると、子どもは自ら気づき学ぶ。塾やケータイで多くの子どもたちが大人並みの多忙さと情報の中にいる。教え学びながら発展してきた親と子の関係にも、変化が生じていることは事実だ

 当方が子どもだった時代、欲しいものはなかなか手に入らなかった。でも遊びは近所の原っぱで何でもできた。何より、子どもが子どもらしくいられる時間が、今よりもずっと長かった気がする。子どもにとって等身大とは何か。こどもの日に考えてみたい。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月5日 
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「歩む先に光がある」失敗を重ね苦境に立たされても地道な努力で輝ける・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 長いプロ野球の歴史の中で名だたる監督は多い。三原脩さん、藤本定義さん、水原茂さんらは昭和の球界の代表格だ

 それらの名将に続き、楽天の野村克也監督が1500勝を達成した。歴代5位。24シーズン目の快挙だ。1位は南海などで活躍した鶴岡一人さんの1773勝。しかし、野村監督の注目すべきところは勝利より敗戦が多いこと

 目下、1506敗。三度日本一に輝いた実績の一方で、堂々たる負けっぷりである。1000勝以上の監督では唯一負け越して、こちらは1位を独走中だ

 野村監督は、近著で「私は『失敗』と書いて、『せいちょう(成長)』と読むことにしている」(角川oneテーマ21『あぁ、監督』)と述べている。長嶋茂雄さんや王貞治さんと比べ、自らを「月見草」とたとえた気骨がにじむ

 失敗を重ね苦境に立たされても地道な努力で輝ける。きのうの試合で勝ち星は1504。「ID野球」「再生工場」など、データを駆使し、限られた戦力をフルに生かす野村野球は、1506回もの失敗から教訓を得て、勝ち越す勢いだ

 勝者より敗者が多いのはスポーツの世界に限らない。勝ち組、負け組と区別されるご時世。ましてやこの不況。自分の道を切り開くには、失敗から学び苦難を乗り越える気概が大切だ。歩む先に光がある、と信じたい。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月4日 
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大切な食材「豚肉」消費減少がさらに進めば生産者も育たない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 新型インフルエンザは報道当初、豚インフルエンザと呼んでいたが、4月29日付紙面から名称を改めた

 世界保健機関(WHO)が「新型インフル」発生と認定したからだ。豚肉を仲介してウイルスが感染するとの誤解を与えかねず、人から人への感染拡大局面に入った今となっては、豚は関係ないので当然だ

 それでも関東市場では、輸入豚肉から国産へのシフトで、国産の枝肉価格が急騰。この動きに連動して、県産豚肉の生産者価格が上昇した。連休明けには、さらに値上がりすると関係者はみている

 昨年、飼料や原油価格の高騰などで、普段の食卓に載せづらくなった国産牛肉。代えた県産豚の焼き肉やしゃぶしゃぶは肉質の向上やうまさを再発見させてくれ、買う回数も増えた

 値ごろ感があったのは昨年7月以降、輸入品増加の影響で「価格の異常な下落」が続いているから、らしい。今後、生産者価格の上昇が続いた場合の小売りへの転嫁は避けてほしいが、飼料高騰とダブルパンチにあえぐ生産者にも気をもむ

 消費者は生産者・販売側に権利ばかり求めがちだが、同時に義務もあると専門家は強調する。減少する豚肉消費がさらに進めば生産者も育たない。「食べないのは鳴き声だけ」と言われるほど大切な食材への認識を深める機会かもしれない。(与那嶺一枝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月3日 
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「何でもよく写る」デジタルカメラの進化はまさに日進月歩・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 親類が集まった食事会で、わずか2歳の甥っ子や小学低学年の姪っ子たちに一眼レフカメラを持たせ、自由に撮らせてみた

 これが実によく撮れている。構図など細かいことはさておき、写っているお母さんや、おばさん、じいちゃん、ばあちゃんたちの表情がとても自然で柔らかいのだ。記者としてカメラを25年間持ち歩いた筆者も脱帽するしかない

 確かに、高機能カメラだからオート設定にすれば何でもよく写る。それよりも撮影する子どもを見る大人、つまり写される側の警戒心や緊張がとれ、温かい目で見守る柔和な表情になるからだろう

 ところで、デジタルカメラの進化はまさに日進月歩だ。約1年前、写真の大家である東松照明さんと雑談する機会に恵まれ、まだフィルム派かと聞いたら「デジタルの性能も上がってきた。自分も使い始めている」と話していた

 実際に、コンテストはデジタル作品が主流になっている。パソコンで容易に加工できるが、明るさや色調などフィルムと同じ修正はOK。ただし合成や一部消去などは後で賞が取り消されることも

 デジタルは現像代が要らず経済的だ。すぐに写り具合を確認し、失敗したコマは消去できる。大型連休も後半に入った。限りない才能を秘めた子どもたちに、遠慮なくバシバシ撮らせてみては。(山城興朝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月2日 
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立ち直ろう「五月病」周囲の気配り、目配りが予防につながる・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 きょうから5月。「風薫る」や「五月晴れ」のように、さわやかなイメージの月だが、それにもかかわらず暗い表情を浮かべる人もいる

 「五月病」。新入学生や新社会人が新しい環境になじめず、精神的に落ち込み、やる気をなくすなど、鬱状態の人全般を指す。5月ごろに現れることから、こう呼ばれる

 期待に胸を膨らませ、新しいスタートを切ったものの、思い描く理想と現実とのギャップに戸惑い、悩む。知り合いの産業カウンセラーによると、コミュニケーションがうまくとれないことによるストレスが主原因という

 新人に限らない。人事異動で部署が変わったが、そこに適応できずに違和感を覚える。うまく発散できればいいのだが、内にこもってしまうと、ストレスはたまる一方だ

 そういう人へのアドバイスとして以前、こんな話を聞いたことがある。「信頼できて、相談に乗ってくれる人を5人見つけなさい。1人だけだとその人にも負担が掛かるが、5人いれば悩みの内容で相談相手も分けることができる」

 克服には「立ち直ろう」というセルフケアが大事だが、周囲もその人の変化に気づいたら、まず一言掛けてほしい。周囲の気配り、目配りが予防につながる。人は誰しも少なからず悩みを持つ。だからこそ助け合って生きていきたい。(船越三樹)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月1日 
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泣きじゃくる子「生まれたくないんだ」子どもらが描く夢・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 メーテルリンクの童話『青い鳥』の後半に、こんな場面がある。未来の王国で、生まれる前の子どもたちが、それぞれの親がいる地上に降り立つ順番を待っているシーンだ

 われ先にと、はやる子どもたちの中に、何故かこう叫んで、泣きじゃくる一人の子が出てくる。「いやだ。いやだ。行きたくないんだ。生まれたくないんだ。ここに残っていたいんだ」

 大阪市の小学4年生、松本聖香さんの死体遺棄事件のニュースを聞き、そのセリフを思い出した。逮捕された実母や同居人の男から虐待を受けていた事実が明らかになるにつれ、泣きじゃくる子と聖香さんが重なった

 一緒にご飯を食べることも許されず、寝るのも寒空の下のベランダだったという。わずか9歳で生涯を終えなければならなかった少女の「心の声」を想像すると、あどけない笑顔の写真を直視することができない

 先の童話では、生まれてくる子どもたちは必ず、この世に幸せをもたらす何かを持ってくるのだという。命を延ばす薬、翼なしで空を飛ぶ機械、月に隠された宝を発見する道具…。子どもらが描く発明品はどれも夢があって楽しい

 聖香さんは、ケーキ屋さんになるのが夢だったという。生きていれば、助かっていたならば、きっと世界一おいしいケーキをつくってくれたはずなのに…。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月30日 
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